
梱包のログ、取っていますか?通販事業者が知るべき”証拠”の重要性とその活用法

はじめに
通販業界では、「商品が入っていなかった」「違うものが届いた」といったクレームが年々増えています。
出荷件数の増加、短納期対応、スタッフの入れ替わり——あらゆる現場でミスのリスクが高まるなか、「本当に商品を入れたか?」を確認できる“証拠”の有無が、大きな分かれ道になっています。
本記事では、こうしたトラブルへの備えとして注目される「検品・梱包作業のログ(証拠)」の重要性と、映像で記録を残す手元カメラ「Logi-eye(ロジーアイ)」の活用方法についてご紹介します。
目次
検品・梱包の「ログ」とは?—なぜ今、記録が求められているのか

「検品・梱包のログ」とは、誰が・いつ・どのように検品・梱包作業を行ったのかを記録・保存しておくことをさします。これまでは出荷したというデータが残っていても、それを裏付けるための「証拠」となるものがありませんでした。しかし現在、多くの通販事業者が「作業そのものの証拠」が必要だと痛感する場面に直面しています。
例えば、
- 「商品が入っていなかった」という問い合わせがあったが、作業記録が残っていないため、真偽が判断できない
- 荷主からのクレームに対して説明ができず、信頼を損なってしまった
- スタッフが変わるたびにミスが増えるが、原因の特定や指導が難しい
こうした課題の背景には、EC業界の急成長による出荷量の増加や、人手不足・多様な人材の活用による現場の属人化が影響しています。つまり、「ミスが起きることを前提とした仕組みづくり」が必要になってきているのです。そこで注目されているのが、映像やデータによる作業内容のログの取得です。検品・梱包作業を映像で記録しておくことで、「やった・やってない」の曖昧なやりとりを避け、事実に基づいた対応が可能になります。単なる“監視”ではなく、トラブル対応の根拠資料として、そして業務改善のための資産として、検品・梱包のエビデンスの活用が広がり始めています。
検品・梱包記録を取ることのメリット
では、実際に作業の記録を取ることにどんなメリットがあるのでしょうか。
(1)クレーム対応がスムーズになる
お客様からのお問い合わせに対して、映像や静止画を提出することが出来るので対応のスピードと正確性が各段に上がります。
(2)作業品質の可視化・標準化
検品・梱包作業は属人的になりやすく、スタッフによってやり方にバラつきが出ることも。
エビデンスを残すことで、「良い作業」「問題のある作業」を見える化し、全体の品質を揃えることが可能になります。
(3)再発防止・スタッフ教育への活用
トラブルが発生した場合、録画映像を見返すことで原因の特定と再発防止策の検討がスムーズになります。
また、新人スタッフへの教育素材としても役立ちます。
(4)荷主・顧客との信頼構築
物流を外注している荷主にとって、「しっかり管理されている現場」であることは大きな安心材料です。
検品・梱包のエビデンスが残っていることで、「万が一のときも原因を明確にできる」「誠実に対応してくれる会社」という印象につながり、取引先や顧客との信頼関係構築にも効果があります。
映像記録システムの選び方
梱包作業の映像を記録する仕組みを導入しようと考えたとき、最も重要なのは「現場に合った製品を選ぶこと」です。単に「録画ができればよい」というわけではなく、実際の業務で使いやすく、効果を発揮するかどうかがポイントになります。
ここでは、梱包作業の映像記録システムを選ぶ際に確認したい、3つの重要な視点をご紹介します。
(1) 現場のレイアウトに対応できるか
通販現場では、作業台の大きさや通路幅、棚の高さなどが企業によって異なります。
そのため、限られたスペースでも設置しやすいカメラかどうか、適切な角度で映せるかが非常に重要です。
- カメラの画角(広く映せるか)
- カメラの設置位置(天井・台の端に取り付け可能か)
これらを確認することで、現場にフィットした運用がしやすくなります。
(2)文字・作業がしっかり映る画質か
「映像は残っているが、伝票の文字が読めない」「小さな商品が確認できない」といったケースでは、せっかく記録しても証拠になりません。
- 最低でも200〜400万画素以上のカメラを選ぶ
- 文字(商品名・数量・住所)が鮮明に映るか
- 作業者の手元までしっかり映るか
映像の証拠力は画質に左右されるため、ここは妥協しないことが重要です。
(3) 録画データの保存・検索がしやすいか
「映像を撮ったのはいいが、必要な場面を探せない」「保存期間が短くて、問い合わせ時にはデータが消えていた」――これでは意味がありません。
- 録画データの保存期間が十分に確保できるか
- 検索しやすい管理システムがあるか
- 長期保存やバックアップに対応しているか
もし、自社で簡単に検索できる仕組みがない場合は、映像検索オプション付きのシステムを選ぶと便利です。
Logi-eyeとは?—映像で残す検品・梱包作業の「証拠」
そこでおすすめなのが、映像で手軽に梱包ログを残せる「Logi-eye」です。Logi-eyeは伝票用・俯瞰用2台のカメラで梱包作業を撮影し、録画します。同時に撮影することで、伝票の内容と梱包した商品の内容を照らし合わせて確認することができます。作業台に取り付けられる架台もあるので、天井の高い倉庫内で映像を撮りたい方にも便利な製品となっています。
- 伝票用録画カメラで「商品名・数量・出荷先名/住所 等」文字や数字を記録
- 俯瞰用録画カメラで「誰が、何を、いくつ梱包したか」作業全体を記録
- 400万画素の高画質カメラを使用
- 長期録画保存対応NVR
- オプションの映像検索システムでより検索が簡単に
まとめ:梱包の記録がビジネスを守る時代に
これまで通販事業者の多くは、スピードと効率を最優先に出荷・梱包業務を進めてきました。しかし、EC市場の拡大とともに「誤配送」「梱包漏れ」「クレーム」など、トラブルが企業の信用を揺るがす大きなリスクとなっています。
いま求められているのは、「ミスを完全に防ぐこと」ではなく「万が一の時に証明できる仕組みを持つこと」です。
梱包作業のログを残すことのメリットでも書いた内容の通り、梱包のログは単なる作業記録ではなく、ビジネスを守る安心材料になります。