更新日 2022-05-13
自動梱包ラインとは?
目次
1.自動梱包ラインとは
自動梱包ラインとは物流の梱包業務における梱包から送り状の貼付までを自動(半自動の箇所もある)でおこなう設備です。機械をそれぞれ単体で使用するのではなくシュリンク包装や製函、封函、ラベラー(送り状等を発行して貼り付ける機械)等をラインにしてシステムで連携することで梱包作業を一連の流れにし、梱包効率を大きくあげる事ができます。
2.自動梱包ラインでできること
梱包形態や発送方法によってラインが異なりますが自動梱包ラインでできる事をいくつか紹介します。
CARGOWELLの自動梱包機(ライン)一覧はこちら→
製函
段ボールの組み立てを自動でおこないます。段ボールをセットするだけで組み立てを行う全自動の機械と、組み立ては人の手で行い底面のテープを留める半自動の機械があります。
シュリンク包装
フィルムを熱収縮させ商品を段ボールパッドに固定することで輸送中に商品が段ボールの中で動く事を防ぎ、パッドの底面にピッタリなパッドを使用することで緩衝材を削減することが可能です。また梱包自体をシュリンク包装する機械もあります。
バブルシート梱包
内側に緩衝材やラミネート加工をした封筒で包装をします。主にネコポスやゆうパックといったメール便で利用され、手作業に比べて大きく梱包効率を上げることができます。
段ボールサイズの自動判別
梱包製品にピッタリな段ボールを自動で選択することで梱包効率のUPと資材費の削減が可能です。機械で段ボールサイズを選択するため無駄に大きな段ボールを選択するといったことをなくすことができます。
送り状の自動貼り付け
納品書等のデータを読み込み送り状・荷札を自動で印刷して貼付まで行います。
封函
荷物が入った段ボールに自動で封をすることができます。同じサイズの段ボールを封函するものから、段ボールのサイズに合わせて自動で封函するランダム型の機械があります。
検品作業
納品書の内容と梱包物のバーコードを照らし合わせ誤りがないかを確認することができます。
上記以外にもロボットを活用したピッキング作業やバンドがけといった機械を組み合わせることで希望の梱包形態にあったラインを設計することが可能です。
3.自動梱包ラインのシステムについて
自動梱包ラインは様々な機械を連携させていますが、ただ機械を並べているわけではなくシステムによって連携しています。ラインが詰まらないようにする制御システムや送り状を書き出すためにWMSやOMSからどのようにデータを持ってくるかといった事も導入時に考えながら決定していく必要があります。どのようにデータを管理しているか整理しておきましょう。
4.導入するまでのフェーズ
導入する機械によって様々ですが検討を初めてから稼働するまでのフェーズは大まかに以下のような場合があります。
初回打合せ
ここで現状の梱包の状況を共有し、自動梱包で実現したいこと・またそれが実現できるかといった事を打合せします。
機械のデモンストレーション
打合せと同時に行われることが多いですが見学できる梱包ラインがある場合は倉庫やライン導入先の倉庫で実機を見学することが可能です。※希望するラインが時期によって難しい場合があるので事前に確認しましょう
御見積書・図面作成
お打合せ後実現したい梱包ラインの御見積書を作成し確認していただきます。
この時点では詳細なラインの仕様やシステムができていないので概算の御見積書になることが多いです。
お打合せの内容をもとにいくつかの梱包ラインの図面を作成しお打合せをしながら修正を加えていきます。
現場調査
実際に導入を検討されている倉庫や事務所を訪問して梱包ラインの設置が可能か調査します。遠方の場合は図面の確認のみの場合もあります。
システムのお打合せ
WMSとの連携の方法や送り状発行後のデータの受け取りなどについてお打合せを行い仕様を決定します。
発注・納品
上記打合せ後受注に至った場合、納品日を決定し、機械の施工~無事稼働するまで立ち合いを行います。
商談から納品が完了するまでおよそ3カ月程度かかる場合が多いです。
特に最近ではコロナウイルスの影響や、世界的な部品の不足が発生しているので導入を検討している場合は一度相談してみましょう。
5.導入するために必要な設備
梱包ラインを導入する際に必用な設備は大きく2つです。
設置スペース
特に段ボールの梱包ラインはある程度の場所を必要とする場合が多いです。
ラインを設置する場所だけでなく稼働した際の人が通る導線や梱包した荷物を置くスペースも考える必要があります。
電源
自動梱包ラインは200Vを活用することが多いので場合によっては電気工事が必要となります。事前に自社の電気系統を確認しておきましょう。
6.自動梱包ラインを導入する目安
梱包形態や人員の状況にもよって変わりますが
メール便梱包の場合 400個/(1日)以上程度ある場合はメール便梱包ラインを検討しましょう。
段ボールの梱包ラインの場合 800個/(1日)以上程度ある場合自動梱包ラインを検討しましょう。
出荷数が少ない場合は製函機や封函機といった機械を単体で導入したり3PLといった発送代行を活用するのも選択肢の一つです。
7.自動梱包ラインを導入を検討する際のポイント
本記事を読んでいただいている方はおそらく梱包作業の効率化に課題を感じている方ではないでしょうか。
梱包作業の自動化を検討する際に「可能な限り自動での梱包」をと考えてしまいがちですが重要な事は実際に機械を導入してどれだけ効率が上がるかという点です。場合によっては人をうまく活用することで全体の効率が上がったり、柔軟な梱包作業が可能となります。
無理に「自動化」にこだわらずに価値のある効率化を目指しましょう。
梱包作業の効率化をご検討の方はぜひ一度ダイワハイテックスにご相談ください。自動梱包ラインだけでなく現場に必要な設備をご提案致します。
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