株式会社ジー・ムーブ様
事業内容 | コンタクトレンズの実店舗、通信販売 |
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URL | https://www.rakuten.co.jp/loook |
導入ライン | メール便自動梱包ライン |
今では後戻りしたくないと思うほど導入は成功でした!
目次
―月間3万件の商品発送を人手で行っているコンタクトレンズの販業務
事業内容についてお聞かせください
株式会社ジームーブは視力矯正用のコンタクトレンズやカラーコンタクトレンズを専門に通販、実店舗での販売を行っている会社です。通販事業を始めて10年以上経ちます。参入としては早い方で、その後、カラーコンタクトのブームにも早い段階で着手しました。特にカラーコンタクトユーザーからは一定の評価をいただいており、当社の強みになっていると感じます。
今では自社公式ショップを始め、楽天やYahoo等の各ショッピングモールにも出店し複数の通販サイトを運営しています。
さらに、楽天グローバルを通じて全世界からご注文をいただいております。
現在はこの大阪にある物流拠点で一ヶ月あたり約3万件の商品発送を行っております。
▲運営サイト(LOOOK)トップページ
―物量が増えれば人を増やす、その度に教育しなければ…
業務に追われ運用を見直す視野が狭くなっていた。
ご検討の背景をお聞かせください
知り合いからの紹介である日突然、「良さそうな梱包機があるから検討してみないか?」と言われたのがきっかけです。
それまでは、物量が増えれば人を増やす、人を増やしたら教育をするといったように、目の前の業務に追われ、増え続ける日々の注文を捌くことで精一杯な状況でした。
物量に比例して人手がかかるという課題は認識していましたが、今の運用の中での人員や資材費の削減といったところばかりに目が向いていて、運用自体を変えるという考えは視野にありませんでした。
しかし、知り合いの紹介ということで無下に断る訳にもいかず、良く見るとメリットが色々ありそうだなというのが検討の始まりです。
―「社内システム」の切り替えを目前に、今後一層増える物量に対し、
自動梱包化は今やるべきだ!と判断。
どの様に導入を判断されましたか?
検討に至った当時、社内システムの入れ替えに着手したばかりの頃でした。
当時運営していた16ショップがそれぞれ別管理だったため、受注処理から在庫管理、発送処理などが1つのシステムで行える体制を構築していたのです。
そこでの改善が実現すると物量を上げることにつながりますが、その先に当然現れる「物量に比例して人を増やさなくてはいけない」という課題解決として、人で対応することから自動梱包機へ切り替えるという選択肢がぴったりはまりました。
また、このタイミングであれば、自動梱包機との連携に必要な社内システムの構築も、追加要件として開発会社さんに相談しやすい状況でした。
社内システムの変更期間というのは、ただでさえ社内負担が大きく、目を背けたい状況もありました。しかし、その先に待ち受ける課題と自動梱包機で実現するビジョンが見えた時に、導入するのであれば今が絶好のチャンスだと確信しました。
導入することで当社の成長に大きく貢献するという予測をしっかり立てることが出来ました。
―今では以前のオペレーションには後戻りしたくないと思うほど、
自動ラインの導入は成功でした。
実際導入してみていかがでしょうか?
本格稼働してまだ数ヶ月ですが、オペレーション自体がガラッと変わりもう後戻りなんて想像もしたくない程、自動化は成功だったと実感しています。
客観的に見ると機械化によってその分の人件費が削減出来たという点に目が行くと思います。
しかし、現場を担当している立場からすると、社内負担を軽減できたことが大きいです。オペレーションに人を立たせるのには、そもそも人の確保が大変でしたし、雇えたとしても教育期間が必要で、しっかり教育が出来ても個人差の発生は避けられず、ミスの発生は0にはならないものです。
機械化にシフトしたことによって、少ない人数で梱包を行うことが可能になり、機械が得意でない人も作業が簡単に行えます。
また、ラインの各所に付いているカメラによって、問題発生時も原因を特定しやすく、導入費用以上の効果を実感しています。
作業員1: ピッキングしてきた商品をコンベア上に置く
自動ライン:A.流れてきた商品は、バーコードリーダー1で納品書のデータを読み取りラベラーに情報が送信される。
B.商品が梱包される
C.ラベルが自動で貼り付けされる
D.バーコードリーダー2でラベルのバーコードを読み取り梱包完了の信号をシステムに送信する
▲ライン各所についているカメラの映像
―簡易梱包の実現で顧客評価も獲得出来ていると認識。
梱包方法を変えたことによる影響はございましたか?
これまでのところお客様からは受け入れられていると思っています。
コンタクトレンズのような消耗品に関しては、コストをかけて梱包して宅配で受け取るよりも、簡易的な梱包でポストに投函されている方が、配送コストも抑えられお客様にとっても便利ではないかと考えております。
現在では、浮いたコストをお客様に還元した方が喜ばれるのではないかと考え、簡易梱包での配送を希望されたお客様に対して、特典をつけるサービスなどを行っております。
―コスト削減以上に、社内の運用負担の軽減を実感。当社のサービスを支える存在に。
全体の感想をお聞かせください。
ビジネスの継続、成長のために当社にはまだまだ取り組むべき課題があると認識しており、そこには機械ではなく人間の取り組みが必要です。そのため、人を減らすという考えは全く持っていません。
先ほど触れたように機械導入によって、未経験者でも採用出来るようになり応募者の獲得が容易になり、さらには教育にかかる負担が減ったと感じています。
また、今回の切り替えによって、これまで宅配便のみの取り扱いからメール便の対応とサービスの拡充が行えました。購入者負担の軽減につながったことは勿論、宅配料金の見直しが騒がれている昨今、ビジネスとしてもリスクヘッジにつなげることが出来たと認識しています。
全く検討していなかったところからの展開でしたが、安定稼働に至るまでには、技術サポートの方にも度々助けていただきました。担当の古河さんはもはや当社のパートナーです。何度も足を運んでいただいて、本当に色々な相談や無理な要望にも向き合っていただき、当社の発送ラインにフィットし、良い状態で機械が動くように調整していただけたと感謝しております。
―海外展開の拡大と新たな商品展開の検討
今後の展望をお聞かせください。
海外展開も拡大させていきたいと考えています。
現在は、楽天グローバルでのみ運営しており海外のニーズを探っております。
アメリカからの注文がそこそこあるのですが、実際はアジア系の方が購入しています。
アメリカなどでは、アジア系の人たちにあったコンタクトレンズが手に入りづらい現状です。
だからこそ、海外生活をしていて自分たちの肌にあった良質なカラーコンタクトが手に入らなくて困っている人たちに対し、便利に商品が購入できるよう今後、海外で通用する仕組みを整えて行きたいです。
また、考えているのはコンタクト以外の商品展開です。
自動梱包機の導入のお陰で商品の梱包・発送能力が大幅に上がったので、この梱包機の特徴を活かした商品選定を前提としています。
この梱包機の特徴とは、良くも悪くも「簡素」なメール便対応パッケージですから、高級化粧品やジュエリーなどを同じ梱包で配送には不向きと思います。そういった観点でお客様に喜んでもらえるものは何かと日々頭を悩ませています。
導入システム