ビックカメラグループ
株式会社ジェービーエス様
事業内容 |
家電製品、日用品などの実店舗、通信販売 |
---|---|
URL | |
導入ライン | メール便自動梱包ライン 配便シュリンク梱包ライン -ボックスマガジン- |
※こちらは2017年3月取材時の記事です。 株式会社ジェービーエスは2022年9月より株式会社ビックロジサービスに社名変更しています。 |
―ビックカメラグループ全体の物流を担う子会社
事業内容
株式会社ジェービーエスはビックカメラの子会社で、グループの物流を担っています。主に、店舗への在庫供給と通販商品の発送業務を行っています。ビックカメラとしては1978年の創業から40年近く、お客様と店舗で接してきた経緯があり、「お客様の要望に応える」ことを我々ロジスティクス部門でも大事にしています。
私が所属しているロジスティクス戦略部のミッションは、生産性の向上です。
店舗数やグループ会社の追加による物量の拡大や、通販など販売形態の変化などを受けて、倉庫も進化が必要です。その「新しいこと」を考え、実行するのが私の仕事です。
―脱「物量の増加に合わせて人を増やす」、「過剰梱包」の解決策が機械化にあった。
メール便自動梱包ラインのご検討の背景をお聞かせください
ダイワハイテックスさんのバブルシート包装ラインを入れるまでは、当センター 内は全く機械が無く、全て人の手で作業を行っていたのです。
もちろん年々増える物量に対して、このまま単純に人を増やすのでは無理があるというのは頭にあったので、「機械化」についてはアンテナを張っていて、実際、調べたり、展示会に行って機械を見て回ったり、業者から見積もりをもらったり…という行動はしていました。
2015年秋に株式会社コジマが運営している通販サイトの物流を ジェービーエスで請け負うことになり、いよいよ「機械化」を本当に行わなければならない時が来たというのが決定的なきっかけです。
並行して、世間の梱包に対する意見や認識の変化も影響していました。
私たちビックカメラグループの梱包には実はちょっとしたこだわりがあり、紙の緩衝材は「くしゃくしゃに丸めない」方法を取り入れる などかなり丁寧な作業を行っていました。ある意味職人技で、それなりの教育や経験を必要としていました。これまではこの状況を丁寧で良い仕事としてお客様からも評価 をいただいていたと思いますが、通販が定着してきた最近では、「過剰梱包」という言葉が出てきて、これまでの丁寧な梱包が良しとされる時代でもなくなってきたという面も後押ししたと感じています。
当時、最も使用頻度の高い一番小さなA4角箱の梱包を簡素に自動化したいというテーマがありました。
丁度そのタイミングにバブルシート包装機のご提案がダイワハイテックスさんからあり、梱包を簡素化できる点と箱の代替えとして使 える点においてマッチした製品でした。また、当時バブルシートを封筒状に自動梱包するような製品はありませんでした。
▲ロジスティクス戦略部 課長 栗原様
―様々な製品を検討、その中で性能・使い勝手・価格の面で一番マッチしていた製品。 独自の保守サービス提案も導入の決め手に!
どのような点が決め手でしたか?
似たような製品、箱の自動化も検討しましたが、性能・使い勝手もちろん、他社製品に比べリーズナブルな点が導入の決め手となりました。
脱「過剰梱包」として、バブルシート包装機を使った梱包は見映えが簡素で、サイズ、処理能力も十分に満たしていましたが、元々メー ル便に適した商品向けの梱包形態だったため、耐衝撃性については不安がありました。そのため、前工程でシュリンク梱包機をつけることにしました。
また、ダイワハイテックスさんの提案するカウント保守サービスも導入の決め手の一つでした。
当然、ラインが止まってしまっては、お客様に迷惑をかけてしまい ます。初めての機械化で物流機械の故障率といったところがわからないので、保守に関しては特に社内で議論を重ねていました。
元々、他の設備での経験上、保守代金というのは高額であるという認識でした。
そんな中、カウント料金の中に保守料金が含まれている保守サービスはコピー機のサービスと同じで社内でも受け入れやすい提案で あり、導入を後押ししました。
▲バブルシート包装ラインレイアウト
導入後の感想をお聞かせください。
バブルシート包装ラインに関していえば、運用が定着して安定稼働するまでには2-3ヶ月かかりました。
納入直後は、ダイワハイテックスさんがシュリンク梱包機との連動 が初めてだったこともあり、機械が商品をつぶしてしまったりラベル の貼り間違いが発生したりと問題もありましたが、技術サポートの方 が精力的に改善、調整してくれたおかげで、今では本当に安定して稼動しています。
―さらなる梱包現場の改善のため、共に作り上げるダンボール自動選択シュリンクライン!
自動シュリンク梱包ラインのご検討の背景をお聞かせください
バブルシート包装ラインの導入が上手くいったため、他のサイズの箱ももっと簡素な梱包で自動化したいという会社の意向が決まりました。
今回も様々な製品を検討していた中で、各社に様々な要望を出していました。
色々な提案をしていただけた中で、前回の実績、価格やダイワハイテックスさんともう一度一緒にやりたいという思いもあり、最終的に 導入を決定しました。
実際、稼働させてみていかがでしょうか?
正直なところ、お互い初めての試みであり、機械に関して言えばまだまだ改善しなくてはいけないところもあります。しかし、両者で改善箇所、改善案について協議しながら、果敢に対応していただけるのはありがたいと思っています。今は一緒になって機械を成長させているという感じです。
▲ダンボール自動選択シュリンクラインレイアウト
―生産性40%増加、人件費だけではなく資材費まで20%削減に
導入効果についてお聞かせください。
両ライン導入後の効果は生産性が40%増加。
また、資材費も約20%の削減につながっています。
―『安全』『安心』『安定』の物流を目指します。
今後の展望についてお聞かせください
eコマースの市場規模は年々増加しており、当社のEC事業拡大も成長戦略の柱の一つです。
我々ロジスティクス部門最大の使命は、更なる効率化により、『安全』『安心』『安定』の最適物流を構築し売り上げを支えることです。
※こちらは2017年3月取材時の記事です。
株式会社ジェービーエスは2022年9月より株式会社ビックロジサービスに社名変更しています。
導入システム