段ボールの種類一覧|構造・形状・サイズの違いと用途別の選び方

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更新日 2026-06-07

段ボールの種類一覧と構造・形状・サイズの違いを用途別に解説する記事のアイキャッチ画像

※記事内の画像は一部生成AIを使用し作成しています

段ボールの種類を一覧で知りたいものの、分類が複雑で迷っていませんか。この記事ではEC運営や物流担当者に向けて、構造や形状、サイズの違いと用途別の選び方を整理します。自社に最適な箱を選べるようになります。

段ボールは、構造や厚み、形、サイズが少し違うだけで、強度も送料も梱包の手間も変わります。種類が分かりにくく感じられる最大の理由は、異なる分類軸が混ざったまま並んでいることにあります。

そこで本記事では、段ボールを5つの軸に分けて整理し、用途別の選び方と、出荷現場で役立つ機械梱包の視点までをまとめました。なお、規格や寸法は業界団体や日本産業規格(JIS)の公開基準を土台にしています。

段ボールの種類を分ける5つの軸

段ボールの種類を分ける5つの軸を整理した分類イメージ

まず押さえたいのは、何を基準に分類しているのかという視点です。次の5軸を区別できれば、どんな仕様表も迷わず読み解けるようになります。

分類軸 何で分けるか 代表的な種類 主に影響する要素
① 構造 紙の貼り合わせ枚数 片面・両面・複両面・複々両面 強度・厚み
② フルート 中芯の波の高さ A段・B段・C段・E段・W段 厚み・緩衝性
③ 材質 ライナーの紙質 K5・K6・K7・C5 など 強度・コスト
④ 形状 箱の組み立て方 A式・B式・C式・N式・たとう式 用途・作業性
⑤ サイズ 外寸3辺の合計 60〜170サイズ 送料・容量

実務では「両面・A段・K5・A式・100サイズ」のように、複数の軸を組み合わせて1つの箱が決まります。それでは軸ごとに見ていきましょう。

構造による種類は4タイプ

段ボールは、波打った中芯を平らなライナー(紙)で挟んだ構造です。貼り合わせる枚数が増えるほど、強度と厚みが段階的に上がります。

構造の種類 別名 強度 主な用途
片面段ボール シングルフェース 低い 緩衝材・巻き段ボール
両面段ボール シングルウォール 標準 宅配箱・通販・引っ越し
複両面段ボール ダブルウォール(W) 高い 重量物・輸出・長期保管
複々両面段ボール トリプルウォール 最も高い 大型家電・工業製品

普段「段ボール箱」と呼んで手にしているものの大半は、両面段ボールです。重量物や輸出には複両面、特に高い耐圧が必要な大型品には複々両面が選ばれます。

フルート(段)による種類と厚みの違い

フルートとは中芯の波形を指し、波の高さで厚みと緩衝性が変わります。JISではA・B・Cの3種類が基本として規定され、これに薄手のEなどが加わります。

フルート おおよその厚み 特徴 主な用途
A段 約5mm 最も標準的で緩衝性が高い 宅配箱・引っ越し
B段 約3mm 薄く平面強度が高い 小型箱・内箱
C段 約4mm A段とB段の中間(主に海外) 海外向け梱包
E段 約1.5mm 薄手で印刷がきれい 化粧箱・小物
W段(AB段) 約8mm A段とB段の2層構造 重量物・輸出

標準的な通販や宅配ならA段、小型で平らに積みたい箱や印刷重視ならB段が向きます。重量物には、約8mmと厚いW段を選ぶと安心です。

材質(ライナー)による強度の違い

同じA段でも、表裏に使う紙(ライナー)の種類で強度とコストが変わります。数字が大きいほど、またK系ほど高強度になる傾向があります。

材質記号 系統 強度の目安 特徴
C5 ジュートライナー やや低め〜標準 古紙比率が高く安価
K5 クラフトライナー 標準〜高い 通販や宅配箱の定番
K6 クラフトライナー 高い 強度が必要な箱向け
K7 クラフトライナー 最も高い 重量物向け。入手しにくい場合もある

コスト重視ならC5、通販や宅配の定番ならK5、重量物ならK6やK7という使い分けが基本です。強度はライナーだけでなく、波形を作る中芯の質や使用量にも左右される点を覚えておきましょう。

形状(形式)による種類一覧

同じサイズや材質でも、組み立て方によって作業性や見栄えが大きく変わります。種類を調べる方が最も気になる部分なので、代表的な6形式を一覧にまとめました。

形式 通称 特徴 向いている用途
A式 みかん箱タイプ 上下フラップを閉じる最も一般的な形。型不要で低コスト 宅配・通販・引っ越し
B式 キャラメル・地獄底など 底を組んで使う。天地がフラットで美しい 菓子・日用雑貨・アパレル
C式 かぶせ式(身フタ分離) 本体とフタが分かれ、高級感と密閉性が高い 化粧品・ギフト
N式 差込・簡易タイプ 1枚の紙を糊なしで組める。軽量物向き メール便・薄物
たとう式 ヤッコ型・薄型 包み込むように畳む薄型 書籍・ポスト投函
ポスター式 筒・細長タイプ 細長い形状に対応 ポスター・細長い商品

汎用性とコストならA式、見栄えやギフトならC式、ポスト投函ならN式やたとう式が選びやすい形です。商品の形に無理なく収まる形式を選ぶことが、破損防止の第一歩になります。

サイズ(寸法)による種類と送料の関係

宅配のサイズ区分は、外寸3辺(長さ+幅+深さ)の合計cmで決まります。3辺合計と実重量を比べ、大きいほうの区分が適用される点に注意が必要です。

宅配サイズ 3辺合計 目安の中身
60サイズ 60cm以内 小物・書籍数冊(送料が最も安い)
80サイズ 80cm以内 A4書類・小物の複数同梱
100サイズ 100cm以内 やや大きめの商品・引っ越し小物
120サイズ 120cm以内 衣類など軽くてかさばる荷物
140サイズ以上 140cm以上 大きめ・大型の荷物

サイズ選びでつまずきやすいのが、内寸と外寸の違いです。次の2点を押さえると、容量と送料のミスマッチを防げます。

  • 中身が入るかどうかは「内寸」で判断する
  • 送料は「外寸」で決まるため、荷物に対して内寸をプラス5mm程度に抑えるとムダが出にくい

用途別に見る段ボールの選び方

用途別に段ボールを選ぶ際のポイントを示した比較イメージ

ここからは「結局どれを選べばよいのか」という疑問に、用途別で答えます。自社の出荷シーンに近いものを参考にしてください。

用途 おすすめの種類 理由
通販・EC発送 両面・A段・K5・A式・60〜100サイズ コストと強度のバランスが最良
メール便・ポスト投函 B段/N式・たとう式 薄く規定の厚み内に収まりやすい
引っ越し 両面・A段・A式・100〜120サイズ 強度と容量のバランスがよい
ギフト・贈答 E段・C式(かぶせ式) 美観性と高級感が高い
重量物・精密機器 複両面(W段)・K6/K7 高い耐圧性と耐衝撃性を確保できる
海外輸出 複両面・複々両面 長距離輸送や積み重ねに耐える

とくにメール便箱は、出荷件数が増えると封かんやラベル貼付の手作業が大きな負担になりがちです。こうした工程をまとめて自動化したい場合は、メール便箱の梱包を一連で処理できる自動梱包ラインが選択肢になります。

MELT-Line 外観

MELT-Line(メルトライン)

メール便最大サイズ対応。専用の糊付け(テープレス)により、美しい梱包と高い開封性を両立。ブランド価値を高める梱包ラインです。

MELT-Lineの詳細を見る >

機械梱包・自動梱包ラインに適した種類

段ボールの通販情報ではあまり語られないのが、出荷を自動化する立場から見た選び方です。手作業と機械梱包とでは、適した段ボールの条件が変わってきます。

機械での梱包に向く段ボールの条件は、次のとおりです。

  • フラップの動きが規則的なA式系の形状であること
  • 厚みが安定したA段やB段で、搬送や封かんの精度を保ちやすいこと
  • 反りや湿気に強く、保管中に変形しにくい材質であること

自動梱包ラインを運用する立場からのポイント

私たちが宅配サイズの段ボール箱を機械で扱ってきた経験では、保管中に反った箱が搬送時の詰まりにつながる場面が少なくありません。 また、複々両面のように極端に厚い箱や、N式・たとう式の薄物は、機種によって専用の設計が必要になります。 「念のため大きく、強く」という発想が、送料と資材コストの両方を押し上げる原因になりやすい点も、現場でよく見られる傾向です。

宅配サイズの箱を扱う現場では、商品の封入から箱の封かん、ラベル貼付までを一連で自動化する自動梱包ラインが効率化の手段になります。なお、ここで言う自動梱包ラインは、PPバンドやPETバンドで結束する梱包機(結束機)とは別の設備で、バンド結束の工程は含みません。緩衝材を使わずフィルムで商品を固定する方式なら、資材コストの削減と配送中の破損防止を同時に進められます。

BOS-Line 外観

BOS-Line(ボスライン)

フィルム固定で緩衝材を完全撤廃。宅配便サイズの梱包を自動化し、資材コスト削減と配送中の破損防止を同時に実現します。

BOS-Lineの詳細を見る >

種類選びでよくある3つの失敗とコスト影響

多くの出荷現場を見てきたなかで、特に起こりやすい失敗を3つに整理しました。いずれも、種類を用途と作業工程の両面から選ぶことで防げます。

  1. 過剰なサイズ 箱が大きすぎると緩衝材が増え、送料も1区分上がり、二重にムダが生じます。
  2. 強度の盛りすぎ 軽い商品に高強度の材質を使うと、資材コストだけがかさみます。
  3. 箱の種類の乱立 サイズや形状が増えすぎると段取り替えが多くなり、作業効率が落ちます。

出荷量の規模で変わる種類戦略

出荷量の規模に応じた段ボール種類戦略を整理した解説図

適した選び方は、出荷量の規模によっても変わります。自社のフェーズに合わせて考えてみましょう。

出荷フェーズ 段ボールの考え方
小ロット・スポット 汎用性の高いA式を中心に、数種類のサイズをそろえれば十分
出荷量の増加期 箱の種類を絞り込み標準化し、繰り返し工程の自動化を検討する
本格的な自動化期 機械梱包に乗りやすい形状やサイズで、はじめから箱を設計する

件数が増えると、箱の種類を絞り込むだけでも作業効率は大きく改善します。メール便の出荷が多い現場では、封筒タイプの梱包を高速で処理する自動梱包ラインが負担軽減につながります。

PAS-Line 外観

PAS-Line(パスライン)

全長 3.5 mの省スペース設計で、1 時間 1,000 件の高速出荷を実現。メール便の梱包コストを最小化したい現場に最適です。

PAS-Lineの詳細を見る >

段ボールの種類に関するよくある質問

最後に、検索でよく見られる疑問を簡潔にまとめます。

Q. 段ボールの種類は全部でいくつありますか。

数え方によりますが、構造・フルート・材質・形状・サイズの5軸で整理するのが実用的です。形状だけでもA式やB式、C式など多数が存在します。

Q. 一番よく使われる種類は何ですか。

通販や宅配で最も一般的なのは、両面段ボールのA段にK5材質、形状はA式という組み合わせです。

Q. A式とB式の違いは何ですか。

A式は上下フラップを閉じるみかん箱型で、低コストかつ汎用的です。B式は底を組む形式で、天地がフラットになり見栄えがよい点が異なります。

Q. 段ボールの厚みは何で決まりますか。

主にフルートの種類で決まります。A段は約5mm、B段は約3mm、W段は約8mmが目安です。

まとめ

段ボールの種類は、構造・フルート・材質・形状・サイズの5軸で整理すると一気に理解しやすくなります。普段の宅配や通販の箱の多くは両面・A段・K5・A式で、見栄え重視ならE段やC式、重量物なら複両面とK6やK7が候補です。

出荷量が増えてくると、どの種類を選ぶかは資材だけの問題ではなくなります。梱包作業の効率や物流コスト全体に関わる、経営課題へと変わっていきます。

種類の適正化とあわせて梱包工程の効率化を検討したい場合は、自動梱包ラインの活用が有力な選択肢になります。導入のイメージや具体的な効果を知りたい方は、事例集のダウンロードやお問い合わせをご利用ください。



 

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