物流の種類を完全網羅|5つの領域・6大機能・業種をプロが解説

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更新日 2026-05-10

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※記事内の画像は一部生成AIを使用し作成しています

物流の種類は、領域や機能、業種など複数の切り口で分類されます。本記事では、ECサイト運営者やメーカー物流部門、物流代行事業者に向けて、各分類の違いと自社の物流の改善ポイントを整理して解説します。読み終える頃には、自社に必要な改善視点が分かります。

目次

そもそも物流とは|基礎知識と関連用語の違い

物流とは何かと関連用語の違いを整理した基礎知識イメージ

物流の種類を理解するためには、まず物流そのものの定義と、似た用語との違いを押さえておく必要があります。ロジスティクスや流通、運送との違いを整理することで、業務上の認識のずれを防げます。

物流の定義と関連用語の違い

物流とは、生産されたモノが消費者の手元に届くまでの一連の流れを指します。経済の血液とも例えられるように、社会のあらゆる活動を支える基盤です。

物流と混同されやすい用語との違いを下表にまとめます。

用語 意味 物流との関係
物流 モノを動かす実務的な活動 本記事で扱う対象
ロジスティクス 物流全体を戦略的に管理する考え方 物流を統括する上位概念
流通 生産者から消費者への全体的な仕組み 物流+商流を含む広い概念
商流 取引や所有権の移転 物流と並ぶ流通の片輪
運送 トラックでモノを運ぶ活動 物流の一部を担う
運輸 あらゆる輸送機関で人やモノを運ぶ活動 物流より広い概念

物流の種類を理解する3つのメリット

物流の種類を体系的に把握しておくと、自社の業務改善や外部との連携で次のような効果が得られます。

  1. 自社の物流のどこに課題があるかを正確に把握できる
  2. 改善施策を検討する際に、対象とすべき領域や機能が明確になる
  3. 3PL事業者や物流パートナーと共通言語で議論できる

物流の種類【領域別】5つの分類で全体像を理解する

物流をモノの流れに沿って分類すると、5つの領域に整理できます。自社の物流活動がどの領域に属するかを把握することが、改善検討の出発点となります。

物流の5つの領域

代表的な5つの領域は以下のとおりです。

領域 内容 主な担い手
調達物流 原材料や部品をサプライヤーから工場へ運ぶ メーカー・サプライヤー
生産物流 工場内・企業内でのモノの流れ メーカー
販売物流 倉庫から卸・小売・消費者へ届ける メーカー・EC事業者
回収物流 返品・廃棄物・容器を回収する逆方向の流れ メーカー・小売
リサイクル物流 回収品を再資源化する流れ リサイクル業者

特にECサイト運営者にとって関わりが深いのは販売物流です。インターネット通販の普及により、倉庫から消費者へ直送するパターンが大きなボリュームを占めるようになりました。販売物流は5つの領域の中で最も取扱量が多く、効率化や省人化のニーズが特に高い領域でもあります。

動脈物流と静脈物流の関係

5つの領域は、人間の循環器に例えて2つに大別できます。生産から消費へ向かう流れが動脈物流、消費から再資源化へ向かう逆方向の流れが静脈物流です。

  • 動脈物流(順方向)|調達物流・生産物流・販売物流
  • 静脈物流(逆方向)|回収物流・リサイクル物流

循環型社会の実現に向けて、動脈と静脈の両方をバランスよく整備していくことが、今後の物流戦略の方向性となっています。

物流の種類【機能別】6大機能で業務工程を整理する

物流を工程の観点から分類すると、6つの機能に整理できます。これらは物流の6大機能と呼ばれ、どの領域の物流であっても共通して登場する要素です。

物流の6大機能の役割

各機能の役割を一覧で整理します。

機能 役割
輸送・配送 モノを物理的に移動させる
保管 倉庫で在庫を適切な状態で管理する
荷役 積み下ろし・入出庫に関わる作業を担う
包装 商品を保護し運びやすい形に整える
流通加工 値札付けやセット組みなどの付加価値作業
情報管理 5つの機能を統合する司令塔の役割

EC物流で特に重要な機能

EC事業者にとって、6大機能の中でも特に課題が集中しやすいのが包装と荷役です。受注や在庫管理はシステム化が進んでいる一方、商品を保護して送り状を貼付するという一連の作業は、依然として人手に頼っている現場が多く見られます。

自動梱包ラインを中心とした梱包現場の改善支援を行ってきた当社の知見では、出荷件数が日に数百件を超える規模になると、包装工程の人員確保と作業時間の長期化が一気に深刻化する傾向にあります。

物流の種類【業種別】輸送モード別の特徴と使い分け

業種別と輸送モード別に見る物流の種類の特徴と使い分けイメージ

物流業界には、輸送手段ごとに複数の業種が存在します。それぞれの強みと用途を理解することで、自社の商材に適した物流パートナーを選びやすくなります。

陸運・海運・空運の違い

輸送モードごとの特徴を比較します。

輸送モード 強み 適した用途
トラック輸送 ドアtoドアの柔軟性とリードタイム 短中距離・小口配送
鉄道輸送 CO2排出量が少なく大量輸送に強い 中長距離の定期輸送
船舶輸送 輸送単価が最も安く大量輸送可能 長距離・大量・コスト重視
航空輸送 輸送スピードが圧倒的に速い 緊急性の高い高付加価値貨物

国内貨物輸送ではトラック輸送がトン数ベースで全体の9割以上を占めています。一方で、ドライバー不足やCO2削減の観点から、鉄道・船舶への切り替えを進めるモーダルシフトが注目されています。

倉庫業と3PLの役割

輸送以外にも、物流を支える業種があります。代表的なものは次のとおりです。

  • 倉庫業|貨物を預かって保管する事業。普通倉庫・冷蔵倉庫・危険品倉庫など複数の種類がある
  • 港湾運送業|船で運ばれてきたコンテナの受け取りや引き渡しを担う
  • 3PL(サードパーティ・ロジスティクス)|荷主企業の物流業務を一括して受託する事業形態

自社の商材に適した輸送モードや拠点タイプの選定でお困りの場合は、お気軽にご相談ください。



物流の種類【拠点別】物流センターのタイプを比較

物流センターは、保管や流通加工などの機能を備えた拠点です。目的に応じて複数のタイプに分かれており、自社の商材特性に合った拠点選びが効率を左右します。

物流センターの主要4タイプ

代表的な拠点タイプを比較します。

タイプ 特徴 向いている事業
DC(在庫型) 在庫を保有して出荷する メーカー・商品数の多いEC
TC(通過型) 在庫を持たず仕分けて即出荷 回転率の高い商材
PC(加工型) 流通加工してから出荷 アパレル・食品
FC(フルフィルメント) EC物流に特化した一気通貫型 ECサイト運営者全般

ECサイト運営者の場合、FC型の拠点を活用するか、自社で出荷工程を担うかによって、必要な設備投資の規模が大きく変わります。出荷件数の伸びに応じて段階的に自動化を進めることが、無理のない投資判断につながります。

業界別に見る物流の特徴|業種ごとの最適な物流フロー

同じ販売物流でも、扱う商材によって最適なフローは大きく異なります。代表的な業界ごとの特徴を整理します。

業界別の物流の傾向

業界 物流の特徴 重視されるポイント
EC・通販 小口多頻度の消費者向け配送 梱包・出荷の効率化
製造業 BtoBの大口・定期便輸送 調達物流の安定性
アパレル シーズン波動と返品対応 流通加工と検品体制
食品 温度管理が必要な多温度帯対応 コールドチェーン
医薬品・化粧品 ロット単位の追跡が必須 トレーサビリティ

EC事業者が直面しやすい3つの課題

EC物流の現場では、以下のような課題が頻発します。

  1. 出荷件数の急増による梱包人員の慢性的な不足
  2. 商材ごとに異なる梱包仕様への対応負荷
  3. 繁忙期と閑散期の波動への柔軟な対応

これらの課題は、梱包工程の自動化によって大きく改善できる場合があります。次のセクションで具体的な改善視点を解説します。

業界別の物流改善事例をまとめた資料をご用意しています。自社の改善ヒントとしてご活用ください。

 

導入事例集

物流の課題と改善視点|現場でよくあるボトルネック

物流の種類を理解したうえで、次に重要なのが現場の課題を見極めることです。領域や機能ごとに、改善のアプローチは異なります。

領域別の代表的な課題

各物流領域で発生しやすい課題は次のとおりです。

領域 代表的な課題 改善の方向性
調達物流 ジャストインタイムと欠品リスクの両立 需要予測の精度向上
生産物流 工場内の搬送・在庫管理の非効率 WMS導入と自動化
販売物流 梱包・出荷工程の人員不足 梱包ラインの自動化
回収物流 配送ルート効率化の難しさ 逆物流の設計と拠点集約

物流の2024年問題が現場に与える影響

2024年4月から、トラックドライバーの時間外労働に年間960時間の上限が設定されました。これにより輸送能力の不足が見込まれており、物流業界全体で対応が求められています。

対応策として注目されているのは、以下のような取り組みです。

  • モーダルシフトによる輸送モードの分散
  • 共同配送による積載率の向上
  • 倉庫内作業の自動化による省人化

販売物流の効率化|梱包工程から始める現場改善

販売物流の効率化を梱包工程から始める現場改善イメージ

販売物流の中でも、自動化のインパクトが特に大きいのが梱包工程です。手作業に頼りやすい工程だからこそ、設備投資の効果が見えやすい領域でもあります。

梱包工程を自動化する3つの選択肢

梱包の自動化と一口にいっても、選択肢は段階的に分かれます。

タイプ 特徴 向いている現場
手動梱包機 結束作業を手で行う低コストタイプ 小規模・スポット用途
半自動梱包機 引き締めや切断の一部を機械化 中規模で人手も活かしたい
自動梱包ライン 封入から送り状貼付まで一気通貫 出荷件数が多いEC・物流代行

出荷件数が日に数百件を超える規模の現場では、自動梱包ラインの導入が最も効果的です。これまで支援してきた現場では、手作業と比較して人件費が約半分、作業効率が約4倍に改善した事例もあります。

商材別に見る最適な自動梱包ライン

自動梱包ラインを選定する際は、出荷件数・取扱商品のサイズ・配送キャリア・現場のスペースを総合的に検討する必要があります。代表的な3つのラインの特徴を以下に紹介します。

PAS-Line 外観

PAS-Line(パスライン)

全長 3.5 mの省スペース設計で、1 時間 1,000 件の高速出荷を実現。メール便の梱包コストを最小化したい現場に最適です。

PAS-Lineの詳細を見る >

メール便封筒の梱包に特化したラインで、薄物商品の出荷量が多い現場に向いています。CD・DVD・書籍・コンタクトレンズ・アクセサリーなど、コンパクトな商品の発送に適しています。

MELT-Line 外観

MELT-Line(メルトライン)

メール便最大サイズ対応。専用の糊付け(テープレス)により、美しい梱包と高い開封性を両立。ブランド価値を高める梱包ラインです。

MELT-Lineの詳細を見る >

メール便箱の自動梱包に対応するラインで、製函から封かんまでの工程をまとめて自動化できます。一定の厚みがある商品をメール便サイズで送りたい現場に最適です。

BOS-Line 外観

BOS-Line(ボスライン)

フィルム固定で緩衝材を完全撤廃。宅配便サイズの梱包を自動化し、資材コスト削減と配送中の破損防止を同時に実現します。

BOS-Lineの詳細を見る >

段ボール箱をシュリンクフィルムで固定するタイプのラインで、緩衝材の使用を抑えながら配送中の破損を防げます。60〜140サイズの段ボール箱の梱包を自動化したい現場に向いています。

自社の梱包現場にどのラインが適しているかは、商材や出荷ボリュームによって変わります。設計から導入後の保守まで一貫したサポートが可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。



物流の種類に関するよくある質問

Q1. 物流の種類は全部で何種類ありますか

分類軸によって数は変わります。領域別では5つ、機能別では6つに分けるのが一般的です。さらに業種別・拠点別・輸送モード別といった切り口を加えることで、より立体的に物流を捉えられます。

Q2. 物流とロジスティクスの違いは何ですか

物流が現場のオペレーションを指すのに対し、ロジスティクスはそれを設計・統括するマネジメント領域を指します。物流は実務、ロジスティクスは戦略と整理すると分かりやすくなります。

Q3. 一番ボリュームの大きい物流はどれですか

5つの領域の中で最も取扱量が多いのは販売物流です。EC市場の拡大により、消費者へ直接商品を届ける販売物流の重要性が急速に高まっています。

Q4. 中小EC事業者はどの物流から見直すべきですか

販売物流の中でもボトルネックになりやすい梱包工程から見直すのが効果的です。手作業の負担が大きい工程ほど、自動化のインパクトが見えやすいためです。半自動梱包機や自動梱包ラインの導入で、限られた人員でも出荷件数を伸ばせる体制を構築できます。

まとめ|物流の種類を理解し自社の改善ポイントを見つけよう

物流の種類は、領域・機能・業種・拠点・輸送モードという複数の切り口で整理できます。それぞれの分類は独立しているのではなく、互いに重なり合う立体的な構造になっています。

自社の物流を改善する第一歩は、自社の物流がどの種類に該当し、どの工程に課題が集中しているかを見極めることです。特に販売物流における梱包工程は、自動化や設備投資で大きく改善できる代表的な領域といえます。

本記事を参考に、自社の物流フローを棚卸しし、改善余地のある工程から着手していただければ幸いです。物流改善のご相談や自動梱包ラインの導入検討については、お気軽にお問い合わせください。



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