食品包装機の種類と選び方を徹底解説|失敗しない導入のポイントとは

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更新日 2026-04-28

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※記事内の画像は一部生成AIを使用し作成しています

食品包装機は種類が多く、食品メーカーの担当者にとって最適な機種選びは難しいテーマです。この記事では、主要な機種の違いと選定基準、導入後の落とし穴までを解説します。読み終える頃には、自社に合う1台を見極める判断軸が分かります。

目次

食品包装機とは|役割と「梱包機」との違い

食品包装機の役割と「梱包機」との違いを整理した装置比較画像

食品包装機は、製造した食品をフィルムや袋、容器などで包む機械の総称です。スーパーやコンビニに並ぶ商品の多くが、この設備を経て出荷されています。役割は単なる包装にとどまらず、品質保持から衛生管理、ブランド訴求にまで広がります。

食品包装機が担う3つの役割

食品包装機の役割は、大きく次の3つに整理できます。

  • 鮮度保持と賞味期限の延長(酸化や微生物の繁殖を抑える)
  • 衛生管理(人手を介さず異物混入や細菌汚染のリスクを低減)
  • ブランド訴求(整った包装で商品価値や購買意欲を高める)

これら3つを同時に満たすため、食品メーカーでは商品特性に合わせた機種選定が欠かせません。

「包装」と「梱包」は工程が異なる

「包装」と「梱包」は混同されやすい言葉ですが、製造から出荷までの流れの中での位置づけが異なります。違いを整理すると次の通りです。

工程 内容 代表例
包装 商品そのものをフィルムや袋などで包む工程 スナック菓子の袋、レトルトパウチ、真空パック
梱包 包装された商品を発送用の段ボールや封筒にまとめる工程 通販商品の発送、結束機(PPバンド/PETバンド)

食品の場合は「包装→外装の梱包→出荷」という流れを経ており、それぞれの工程で異なる機械が使われている点を押さえておく必要があります。

食品業界で包装機が重視される背景

近年、食品業界では包装工程への投資が加速しています。背景には、慢性的な人手不足、賞味期限延長による食品ロス削減ニーズ、HACCPなど衛生管理基準への対応、EC・通販販路の拡大があります。手作業に依存していた工程を自動化することで、人件費の抑制と品質の安定化を同時に進めやすくなり、中小規模の食品メーカーでも導入が広がっています。

食品包装機の主な種類と特徴

食品包装機には多様な種類があり、得意とする食品の形状や包装形態が機種ごとに異なります。代表的な6タイプの特徴を一覧で整理したうえで、それぞれを順に解説します。

機種 特徴 主な対象食品
ピロー包装機(縦型・横型) フィルムを筒状に成形しながら連続包装 菓子、パン、粉末スープ、調味料
真空包装機 袋内の空気を抜き密封して長期保存に対応 ハム、漬物、水産加工品、冷凍食品
シュリンク包装機 熱収縮フィルムで集合包装や改ざん防止 カップ麺、飲料マルチパック、ギフト箱
充填包装機 液体・粘体・粉体を計量しながら充填密封 ドレッシング、ヨーグルト、レトルト食品
トレーシーラー/深絞り包装機 トレーや成形容器の上面をフィルムでシール 惣菜、精肉、刺身、ハム、チーズ
シール機・結さつ機 袋口の加熱密封や再封が可能 食パン、小ロット製品の試作

ピロー包装機(縦型・横型)

ピロー包装機は、ロール状のフィルムを筒状に成形しながら商品を包む機械で、食品包装の中でも採用例の多い機種です。包装後の形が枕(ピロー)に似ていることから、この名で呼ばれています。

縦型は、フィルムを縦に流して上から商品を充填するタイプで、粉末スープや小麦粉、調味料などのバラ物・粉体に向いています。横型は、ベルトコンベアで商品を水平に流しながら包装するタイプで、パンや冷凍食品、固形菓子など、形が一定の商品の高速包装に強みがあります。

真空包装機

真空包装機は、袋内の空気を抜いて密封する機械で、酸化や菌の繁殖を抑え、長期保存や品質保持が必要な食品に広く使われています。代表例はハム、ソーセージ、漬物、水産加工品、冷凍食品などです。チャンバー式とノズル式があり、扱う食品の量や液体の有無で選び分けます。

シュリンク包装機

シュリンク包装機は、熱で収縮するフィルムを商品にかけ、加熱して密着させるタイプの包装機です。複数個の商品をひとまとめにする集合包装や、改ざん防止を目的とした包装に使われ、カップ麺の蓋を覆うフィルム、ペットボトル飲料のマルチパック、ギフト用の箱包装などが該当します。

充填包装機

充填包装機は、液体・粘体・粉体を一定量ずつ袋や容器に充填し、シールするタイプの機械です。ドレッシング、ソース、ヨーグルト、レトルト食品などで採用されており、計量から充填、シールまでを連続で行えます。細長いスティック包装に対応するスティック包装機や、自立型のスタンドパウチ用機なども、この分類に含まれます。

トレーシーラー・深絞り包装機

トレーシーラーは、惣菜や精肉、刺身などをトレーに盛り付けた後、フィルムで上面をシールする機械です。スーパーマーケットの惣菜コーナーで見かける包装の多くがこのタイプにあたります。深絞り包装機は、フィルムを成形して容器ごと作りながら商品を入れ、上からもう一枚のフィルムでシールする仕組みで、ハムやチーズなどガスバリア性が求められる食品に向いています。

シール機・結さつ機

シール機は、袋の口を加熱密封するシンプルな機械で、卓上型の小型機から自動連続式までバリエーションがあります。小ロット生産や試作段階での包装に使いやすい機種です。結さつ機(クロージャー)は、食パンの袋などをワイヤーやテープで留める機械で、再封性が求められる商品で活用されています。

食品の特性別|適した包装機の選び方

自社の食品にどの包装機が合うかは、商品の形状や物性によって変わります。代表的な4カテゴリでの目安を、まず一覧で整理します。

食品の特性 代表的な商品 適した包装機
固形食品 菓子、パン、冷凍食品 横型ピロー包装機、シュリンク包装機
液体・粘体食品 ソース、スープ、ドレッシング 縦型ピロー包装機、充填包装機
粉体食品 小麦粉、調味料、粉末スープ 縦型ピロー包装機(しごき装置オプション推奨)
生鮮食品・冷凍食品 精肉、鮮魚、惣菜、ハム、チーズ トレーシーラー、深絞り包装機、真空包装機

液体は液漏れリスクがあるためシール強度の確保が、粉体は微粉のシール噛み込みを防ぐオプションが、それぞれ重要なポイントです。冷凍食品は低温下での包装になるため、フィルムの耐寒性やシール温度の管理も合わせて検討する必要があります。

食品包装機を選ぶ際の5つのチェックポイント

食品包装機を選ぶ際の5つのチェックポイントを示す現場確認シーン

機種の方向性が決まっても、実機の選定段階では見落としやすい観点があります。導入後に後悔しないために、最低限押さえておきたい5つの確認項目を順に解説します。

①包装能力(処理速度・1時間あたりの生産数)

カタログスペック上の最大処理速度と、生産現場で持続できる処理速度には差が出ることがあります。商品サイズや段取り替え時間も加味し、現実的な処理量で判断することが重要です。

②食品衛生法・HACCPへの対応

食品工場ではHACCPに準じた衛生管理が前提になります。本体がステンレス製であるか、分解清掃しやすい構造か、洗浄水に耐える設計かといったサニタリー性は、必ず仕様書で確認しておきたい項目です。

③設置スペースと電源条件

検討中の機種が、現在の工場のレイアウトと電源容量に収まるかも事前確認が必要です。単相100Vで稼働する小型機もあれば、三相200Vが必要な機種もあり、追加工事が発生するかどうかで初期費用の総額が変わります。

④多品種少量生産への柔軟性

近年は多品種少量生産にシフトしている食品メーカーも多く、商品切り替えのしやすさが稼働率を左右します。フィルム交換時間、サイズ調整のしやすさ、製品メモリ機能の有無を確認しておくと、運用後の差につながります。

⑤アフターサポート・メンテナンス体制

包装機はトラブル時の生産停止リスクが大きい設備です。メーカーのサポート体制を導入前に確認しておくと、長期運用での安心感が変わります。具体的には次のような項目を見ておくと安全です。

  • 緊急トラブル時の対応スピードと窓口
  • 部品供給の継続性(生産終了後も含む)
  • 定期点検・予防保全の有無と費用感

食品包装機の導入コストと費用対効果の考え方

食品包装機の価格は、機種・規模・機能によって幅があります。導入判断にあたっては、初期費用だけでなく運用全体での費用対効果で考えることが欠かせません。

価格帯の目安

一般的な機種別の価格帯は次の通りです。

分類 価格帯の目安 向いている用途
卓上型・小型機 数十万円〜 試作、小ロット生産、少量多品種
中規模・全自動機 数百万円〜千万円超 量産、定番品の安定生産
ライン構成(検査・搬送含む) 数千万円〜 大量生産、HACCP対応の自動化ライン

ランニングコストまで含めて比較する

見積比較では初期費用に目が向きがちですが、フィルムなどの包装資材費、電力消費量、メンテナンス費、消耗部品の交換頻度といったランニングコストも合わせて評価することが大切です。人件費削減効果と稼働時間を踏まえた回収シミュレーションを行うと、判断軸がより明確になります。

活用できる主な補助金制度

食品製造業の生産性向上は政策的にも後押しされており、包装機の導入に活用できる補助金が整備されています。代表的な制度は次の通りです。

  • ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)
  • 中小企業省力化投資補助金
  • 事業再構築補助金

補助率や対象経費は制度ごとに異なり、公募時期も限られます。導入計画と並行して情報収集を進めると効果的です。

食品包装機の導入でよくある失敗と回避策

包装機の導入は投資金額が大きく、失敗すると影響が長く残ります。ここでは、自動梱包ラインを長年提供してきた立場から、現場でよく見られる3つの失敗パターンと回避策を整理します。

失敗例①|製品形状の変更に対応できなかった

特定の商品形状に合わせて専用設計の機械を導入したものの、リニューアルで商品サイズが変わった際に機械側で対応できず、追加投資が必要になるケースです。商品ラインアップの変更可能性を見越し、調整幅の広い汎用機を選ぶか、サイズ変更時の改造可否をメーカーへ事前確認しておくと、リスクを抑えられます。

失敗例②|想定より処理能力が不足した

カタログ値の最大処理速度を前提に計画した結果、実運用では段取り替えや清掃時間で稼働率が下がり、想定の生産量を確保できなかったというパターンです。実機テストや現場見学で、実稼働ベースの処理量を把握したうえで、余裕を持った機種を選ぶことが現実的な対策になります。

失敗例③|清掃・段取り替えに時間がかかった

分解清掃に手間がかかる構造の機械では、衛生管理上必要な日次清掃のたびに作業時間を圧迫し、結果として稼働時間が削られてしまいます。導入前に清掃時間や段取り替えの実演を確認し、現場オペレーターが無理なく扱えるかを見ておくことが重要です。

失敗を防ぐためのデモ機テストと現場見学

カタログとスペック表だけで判断せず、実機を使ったテスト包装や、稼働中の現場見学を行うことが最も確実な失敗回避策です。自社商品でテスト包装を行えば、シール強度・仕上がり・処理能力を実物で確認でき、稟議資料としての説得力も高まります。

包装の次にボトルネックになる「出荷梱包工程」

食品包装の次にボトルネックになる出荷梱包工程の現場画像

食品包装機の導入で工場内の生産性が上がっても、その先の出荷工程が手作業のままだと、結果的に全体の生産性が頭打ちになるケースが少なくありません。とくにEC・通販を兼ねる食品メーカーでは、出荷数の増加に出荷梱包の処理能力が追いつかず、新たなボトルネックになりやすい工程です。

出荷梱包が手作業のままだと起こる課題

製造ラインで包装まで自動化されていても、出荷時に1点ずつ封筒や段ボールへ詰める作業が手作業のままだと、繁忙期の人員不足や出荷遅延、ミスが発生しやすくなります。緩衝材の量が作業者ごとに変動することで、配送中の破損リスクや資材コストにもばらつきが出てしまいます。

EC・通販を兼ねる食品メーカーで顕在化する課題

健康食品や加工食品をD2C・通販で販売する事業者では、注文の波動が大きく、ピーク時の出荷量が平常時の数倍になることも珍しくありません。出荷工程が人海戦術に依存していると、人員確保や教育のコストが膨らみ、利益率を圧迫します。

こうした課題を解消するには、出荷梱包そのものを自動化する自動梱包ラインの導入が有効です。包装工程の効果を出荷まで損なわず引き継げるかどうかが、工程全体の生産性を決める分岐点になります。

商品サイズ・配送形態に合わせた自動梱包ラインの例

当社では、食品事業者の商品サイズや配送形態に応じて選べる3種類の自動梱包ラインを提供しています。健康食品、サプリメント、レトルトパウチ商品など、ポスト投函サイズで送れる商品との相性が高いラインです。

PAS-Line 外観

PAS-Line(パスライン)

全長 3.5 mの省スペース設計で、1 時間 1,000 件の高速出荷を実現。メール便の梱包コストを最小化したい現場に最適です。

PAS-Lineの詳細を見る >
MELT-Line 外観

MELT-Line(メルトライン)

メール便最大サイズ対応。専用の糊付け(テープレス)により、美しい梱包と高い開封性を両立。ブランド価値を高める梱包ラインです。

MELT-Lineの詳細を見る >
BOS-Line 外観

BOS-Line(ボスライン)

フィルム固定で緩衝材を完全撤廃。宅配便サイズの梱包を自動化し、資材コスト削減と配送中の破損防止を同時に実現します。

BOS-Lineの詳細を見る >

業界別の導入事例をまとめた資料もご用意しています。同じ業界の現場で工程改善がどう進んだのか、判断材料として参考にしたい方は以下からダウンロードいただけます。

 

導入事例集

食品包装機に関するよくある質問

Q. 中古の食品包装機は導入してよいですか

中古機は初期費用を抑えられる一方で、保守部品の入手性やメーカーサポートの有無に注意が必要です。導入前に整備履歴と保証範囲を確認し、衛生面で問題ないかを実機チェックすることをおすすめします。

Q. 卓上型の小型包装機でも食品衛生法に対応できますか

卓上型でも、食品衛生法に適合した素材・構造の機種は多く流通しています。ただし機種ごとに対応範囲が異なるため、メーカー仕様書や食品衛生法適合証明の有無を確認したうえで選定することが大切です。

Q. 包装機と充填機はセットで必要ですか

液体・粘体・粉体を扱う場合は、計量と包装を一台で行う充填包装機が一般的です。固形物中心の場合は、別途計量器を組み合わせる構成もあり、商品の性質によって最適な構成が変わります。

Q. 導入から稼働までの期間はどれくらいかかりますか

汎用機であれば数週間から数か月、特殊な仕様を盛り込んだ専用機の場合は半年以上かかることもあります。包装テストや搬入工事の調整も含めて、余裕を持ったスケジュールを組むことが望ましいです。

まとめ|食品包装機は「自社の製品特性」と「工程全体」で選ぶ

食品包装機は種類が多岐にわたり、製品の形状・生産量・衛生要件によって適した機種は変わります。スペック比較だけでなく、実機テストや現場見学を通じて自社の運用に合うかを見極めることが、失敗を避けるうえでの近道です。

また、包装機単体の最適化だけでなく、その後の出荷梱包工程まで含めた工程全体の視点を持つことで、設備投資の効果を最大化できます。とくにEC・通販を兼ねる食品メーカーにとっては、出荷工程の自動化が次の成長を支える基盤となります。

自社に合う包装機・自動梱包ラインの選定でお悩みの場合は、無料相談や実機見学などをご活用ください。現場の課題に合わせた工程改善のご提案が可能です。



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