ラベル貼り機の自動化とは?種類・選び方・費用を物流のプロが解説

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更新日 2026-07-30

ラベル貼り機の自動化と種類・選び方・導入効果を物流のプロが解説する記事のアイキャッチ画像

※記事内の画像は一部生成AIを使用し作成しています

ラベル貼り機の自動化を検討するEC事業者や物流のご担当者に向けて、装置の種類と選び方、費用相場、導入効果、失敗しやすいポイントまでを通販物流の専門メーカーが解説します。自社の現場に合う方式と、次に取るべきアクションが分かります。

自動化の成否は、機種選びだけで決まるものではありません。1日あたりの出荷量、貼付する面、可変情報の量、前後工程との接続という4点を押さえられるかどうかが、投資回収を大きく左右します。以下で順番に解説していきます。

【この記事の著者】

株式会社ダイワハイテックス

ダイワハイテックス編集部

ダイワハイテックス編集部では、物流・倉庫業務、梱包・包装に関する実務情報を発信しています。国内150ライン以上への導入実績と、社内エンジニアによる設計・保守の知見をもとに、現場の作業効率化、省人化、コスト削減につながる情報を分かりやすくお届けします。

目次

ラベル貼り機の「自動」とは?基本的な仕組みと役割

商品が積み上げられた倉庫の棚の通路

機種選定の前提として、装置そのものの基礎を整理します。呼び方の違い、動作プロセス、印字機能の有無、そして自動化の判断基準を順に押さえておくと、後の比較検討がスムーズに進みます。

ラベル貼り機・ラベラー・ラベリングマシンの呼び方の違い

ラベル貼り機とは、商品や容器、段ボール箱などにラベルを自動で貼り付ける装置の総称です。業界ではさまざまな呼び方が使われていますが、いずれもほぼ同じ装置を指しています。代表的な呼称は次のとおりです。

  • ラベラー
  • ラベリングマシン
  • 自動ラベル貼付機、自動ラベル貼り機
  • オートラベラー
  • シール貼り機

呼び方が異なっても、ラベルを連続的かつ正確に貼付するという基本機能は共通しています。資料請求やWeb検索を行うときは、複数の呼称で情報を集めると比較対象を広げやすくなります。

自動化された動作プロセスと印字機能の有無

自動ラベル貼り機は、台紙からラベルを剥がし、商品の決まった位置に押し当てるまでの動作を機械が担います。一般的な流れとしては、ロール状ラベルの供給から始まり、台紙からの剥離、貼付位置への搬送、押圧による貼付、必要に応じた検査へと進みます。

装置は大きく2系統に分かれます。あらかじめ印刷済みのラベルを貼るタイプと、印字と貼付を同時に行う印字貼付機です。後者はサーマルプリンタを内蔵しており、製造日やロット番号、宅配便の送り状情報などをその場で印字できます。可変情報が多い物流や通販の現場では、印字機能付きが選ばれやすい傾向にあります。使用するラベルプリンタの選び方は、業務用ラベルプリンターの選び方もあわせてご覧ください。

手作業・半自動・自動の違いを比較

自動化には段階があります。すべてを一度に全自動化する必要はなく、現場の規模や予算に応じて段階的に進めるのが現実的です。手動から自動へと段階を踏む考え方は、梱包機の手動・半自動・全自動の違いとも共通します。

手作業は、人の手でラベルを貼る方法です。ラベル剥離機を併用すれば、台紙から1枚ずつめくる手間を省けます。初期投資はもっとも低く抑えられますが、貼付位置のズレやシワ、気泡の発生は作業者の熟練度に左右されてしまいます。

半自動タイプは、商品をセットしてスイッチを押すと自動で貼付される方式です。ボトルや円筒容器の胴巻き貼りに多く採用されており、卓上で運用できるコンパクトな機種も豊富にそろっています。多品種小ロット生産や、季節限定商品といった短期スポットの用途にも向いています。

自動タイプは、コンベヤと連動して人手をほぼ介さずに連続貼付する方式です。製造ラインへの組み込みに加えて、通販物流の出荷ラインに組み込み、送り状を貼るケースも増えてきました。1時間あたり数百個から1,000個超の処理能力を持ち、大量出荷の現場で大きな力を発揮します。

3つの方式について、処理速度や精度、初期費用、向いている現場を一覧にまとめました。

方式 処理速度 貼付精度 初期費用 向いている現場
手作業+剥離機 低い 作業者依存 非常に低い 少量・スポット用途
半自動 中程度 安定 中程度 多品種小ロット
自動 高い 高精度 高い 大量・継続出荷

出荷量から自動化を判断する目安

どの段階から自動化すべきかは、機種スペックよりも1日あたりの出荷量から逆算すると判断しやすくなります。当社が通販物流の現場でご相談を受けるなかで用いている目安としては、メール便梱包で1日あたり約400個以上、段ボール梱包で1日あたり約800個以上が一つのラインになります。この水準を超えると、送り状貼付を含む自動化の投資対効果が見込みやすくなってきます。

逆に、この水準に満たない場合は、剥離機付きの手作業や半自動、あるいは物流代行の活用のほうが合理的なこともあります。とにかく全自動にするのではなく、出荷量を起点に段階的に検討していくことが、失敗を避けるコツだといえます。

自動ラベル貼り機の主な種類

自動ラベル貼り機は、扱うラベルの形状や接着方式によっていくつかのタイプに分類されます。通販物流でよく使われる方式や貼付面、最新の位置決め技術を把握しておくと、メーカーとの打ち合わせがスムーズに進みます。

ラベル方式別の特徴

方式ごとに、対応できる商品や運用シーンは異なります。通販物流の主力となるタック、ライナーレス、印字貼付を中心に整理しました。

方式 特徴 主な用途
タックラベラー 粘着剤付きラベルを台紙から剥がして貼付する。汎用性が高くもっとも普及しており、印字貼付機の多くもこの方式 物流・送り状、食品、医薬品、化粧品、雑貨
ライナーレスラベラー 剥離紙のないラベルを使用し、台紙廃棄が発生しない。資材コストと廃棄コストの削減、環境配慮を両立でき、通販物流で採用が拡大 物流現場、食品製造
印字貼付機 サーマル印字と貼付を一体化し、送り状や可変情報をその場で発行して貼付できる 通販・EC物流、可変情報の多い現場
ロールラベラー ロール状ラベルを切断・糊付けして貼付する。高速運転に向く PETボトル、缶飲料
グルー/枚葉/シュリンクラベラー 糊塗工、カットラベル、熱収縮フィルムなど、飲料や装飾容器向けの専用方式 清涼飲料、酒類の瓶、装飾容器

貼付方式(どの面に貼るか)の違い

ラベルの種類だけでなく、どの面に貼るかによっても機種は分かれます。対象物の搬送姿勢や工程設計とあわせて検討していきます。代表的な貼付面は次のとおりです。

  • 上面貼りは、商品の天面に貼る方式で、バーコードの読み取りや検品のしやすさを重視する用途に向いています。
  • 側面貼りは、箱や容器の横面に貼る方式で、物流の送り状貼付で頻繁に使われます。
  • 下面貼りは、底面に貼るため、商品の意匠を損ねたくない場合に採用されます。
  • 胴巻き貼りは、ボトルや缶を回転させながら巻き付ける方式で、装飾性に優れています。
  • コの字貼りは、箱の天面から両側面に貼るため、封かんと表示を兼ねられます。

あわせて、台紙廃棄をなくすライナーレスは、環境配慮と資材削減の観点から物流現場での採用が広がっています。

3Dカメラ・画像認識による貼付位置決め

近年は、3Dカメラや画像認識で商品の形状や位置、向きを検出し、貼付位置を自動で補正する機種が増えてきました。箱サイズや商品の姿勢がばらつく通販物流でも、事前に位置を判定してからラベルを貼れるため、ズレや貼り直しを抑えられます。多品種で不定形の商品を扱う現場ほど、この位置決めの精度が実運用の安定性を左右します。

自動ラベル貼り機の導入で得られる5つのメリット

作業者が段ボール箱にラベルを貼り付ける様子

自動化を検討する根拠は、単に楽になるという話にとどまりません。定量的な経営インパクトを生む点にこそ意味があります。代表的な効果を5つに整理しました。

  1. 人件費の削減と省人化 複数人で分担していたラベル貼り作業を、1名以下の監視で運用できるようになります。人手不足が続く現場では、確保が難しい労働力をほかの工程へ振り向けられる効果も大きく、物流全体の処理能力が底上げされます。省人化の進め方は省人化とは?進め方を事例で解説でも紹介しています。
  2. 作業スピードと処理量の大幅な向上 自動ラベル貼り機は、1時間あたり数百個から1,000個以上の処理が可能です。手作業と比べて処理能力を大きく引き上げられ、当社が支援した現場でも、梱包の自動化によって効率を大幅に高めた事例があります(梱包自動化で効率を高めた事例)。出荷ピーク時の波動にも安定して対応できる点は、EC・通販事業者にとって特に重要な価値になるでしょう。
  3. 貼付精度の安定化と品質の向上 機械化によって、貼付位置のばらつきやシワ、気泡といった不具合がほとんど発生しなくなります。ブランド価値を重視する商品では、ラベルの仕上がりがそのまま顧客満足に直結していきます。
  4. 誤貼付・誤出荷の防止 送り状の貼り間違いは、誤配送や再配送、クレーム対応というコストの連鎖を招きかねません。バーコード照合機能付きの機種であれば、商品と伝票のマッチングを機械的に検証できるため、誤出荷のリスクを大きく減らせます。
  5. 作業者の身体的な負担の軽減 長時間の単純反復作業は、肩こりや腱鞘炎などの負担を生み、離職の要因にもなります。ラベル貼り工程を自動化すれば、作業者をより付加価値の高い業務へ配置できる職場環境づくりにつながっていきます。

導入事例|自動梱包ラインで出荷を大幅に効率化 当社が支援した通販物流の現場では、送り状の発行と貼付を含む梱包工程をコンパクトな自動梱包ラインで自動化し、1日あたりの出荷を大きく伸ばした例があります。ラベル貼付を単独で速くするのではなく、商品の供給から梱包、封かん、送り状貼付までを一連の流れにしたことで、工程間の手作業を一掃できた点が成果につながりました。仕組みの詳細は自動梱包機とは(導入実績200件超のメーカーが解説)でもご確認いただけます。

導入前に確認しておきたい注意点

メリットだけを強調する解説では、実態を正しくとらえられません。導入前に把握しておきたい注意点を整理しました。導入後に起きやすい失敗については、後半の「よくある失敗パターンと回避策」で扱います。

観点 確認すべき内容
総保有コスト(TCO) 本体価格に加えてラベル消耗品、インクリボン、保守契約費が継続発生する。5年程度のTCOで比較するのが現実的
型替えの工数 多品種小ロット運用では段取り替えの工数が増えがち。タッチパネルでの設定切替に対応した機種が望ましい
ライン停止リスク 機械が止まると業務全体が止まる。代替機の手配体制、保守の駆けつけ時間、消耗部品の在庫を必ず確認する
設置条件 想定以上のフットプリントや天井高、専用電源が必要になる場合がある。自動梱包ラインでは200Vが必要なことも多く、現地調査の段階で詰めておく

メーカー視点でひとこと|投資効果を最も毀損するのはライン停止リスクの軽視 長年、通販物流の現場に向き合ってきた経験から申し上げると、投資効果をもっとも損ないやすいのはライン停止リスクの軽視です。設備が止まれば出荷も止まる構造である以上、故障時に何時間で復旧できるかが事業継続のボトルネックになります。当社では機械を熟知した自社エンジニアと専任の資材担当が稼働をトータルにサポートしていますが、機種を選ぶ際には、代替機や消耗品の供給体制、エンジニアによる電話やチャットでの一次対応の即応性が整っているかどうかを確認しておくことを強くおすすめします。

失敗しない自動ラベル貼り機の選び方【7つのチェックポイント】

機種選定でもっとも重要なのは、自社の運用条件に正しくフィットさせることです。確認すべきポイントを7項目に整理しました。

  1. 対象物の形状・素材・サイズ 段ボール箱、ボトル、袋、ブリスターパックなど、対象物によって最適な貼付方式は異なります。素材が柔らかい場合は、押圧による変形リスクも考慮しておく必要があります。
  2. 生産量・処理能力 ピーク時の処理量を基準に必要能力を見積もります。余裕を持たせすぎるとオーバースペックになり、ギリギリにすると繁忙期に詰まってしまいます。
  3. ラベルの種類とサイズ 使用するラベルの素材や粘着剤の特性、サイズが機種の対応範囲に収まっているかを確認します。将来の仕様変更も視野に入れておくと安心です。
  4. 貼付位置の自由度 貼付位置を後から変えたい、複数の位置に貼り分けたいといった場合には、可動範囲の広い機種が必要になります。
  5. 設置スペースと既存ラインとの整合 機械単体の寸法に加えて、メンテナンス時の作業スペース、搬入経路、既存コンベヤとの接続高さを総合的に確認します。
  6. WMS・基幹システムとの連携可否 倉庫管理システムや受注管理システムとのデータ連携方式に機種側が対応できるか、事前の確認が欠かせません。
  7. 保守・サポート体制 電話やチャット対応の即応性、代替機の即日発送の可否、定期保守の有無などを比較検討します。

通販物流で見落としやすい選定要素

通販物流では、送り状を段ボール箱の天面または側面に貼付するケースが圧倒的に多く、可変情報が多いため印字と貼付の一体化がほぼ必須になります。カタログスペックだけでは判断しにくく、稼働率を左右すると当社が考えている要素を表にまとめました。

見落としやすい要素 確認しておきたい内容
位置補正機能 箱サイズが多様でもズレなく貼れるか。3Dカメラや画像認識による位置決めが有効に働く
ラベルつなぎ装置(オートスプライサー) ラベル交換のときにラインを止めずに運用できるか。稼働率に直結する
WMS・OMSとのデータ連携方式 送り状データをCSV、API、バーコード読取のどの方法で受け取るか

システム連携の考え方は、WMSとは?機能・メリット・選び方WMS比較15選もご参照ください。

業界別に見る活用シーンと選定ポイント

業界によって、求められる仕様や運用形態は大きく変わります。代表的な4つのシーンを整理しました。

業界 主な要件
食品・飲料製造業 賞味期限やロット番号など可変情報が多く、印字と貼付の一体化が必須。HACCP対応の衛生性も重要
医薬品・化粧品製造業 誤貼付が重大な品質問題に直結するため、検査機構付きの高精度モデルが採用される。GMP適合が前提
通販・EC物流 箱サイズと出荷件数の波動が大きい。送り状の自動発行と貼付に加え、商品供給からラベル発行、貼付までを一気通貫で自動化する設備の導入が広がっている
3PL(物流代行) 複数荷主の商品を同一倉庫で扱うため、ラベル仕様が多様。設定切替の容易さと、複数の運送会社の伝票への対応力が選定の鍵

費用相場と投資回収の考え方

導入を判断するには、コスト構造とリターンの見える化が欠かせません。価格レンジ、投資回収の考え方、補助金の活用という3つの観点から整理します。

価格レンジとランニングコスト

卓上型の半自動タイプは数十万円台から、生産ラインや物流ラインに組み込むタイプは数百万円から1,000万円超まで、機種や仕様によって幅があります。送り状貼付を含むシンプルな自動梱包ラインでは、おおよそ800万円台からが一つの目安です。いずれもあくまで相場や目安であり、構成やカスタム要素、時期によって変動します。まずは標準機で要件を満たせるかどうかを検討すると、効率よく進められます。

ランニングコストとしては、ラベル本体やインクリボン、清掃部材などの消耗品費に加えて、電気代や保守契約費が継続して発生します。月間のラベル消費量を試算しておくと、年間の運用コストを把握しやすくなります。

投資回収シミュレーションの考え方

投資回収は、前提を置いた試算例で考えると全体像をつかみやすくなります。ここでは、仮に時給1,200円の作業者が1日8時間、年間250日でラベル貼りを行うと仮定した場合の試算例を示します。この前提では、年間の人件費はおよそ240万円になります。自動化によって1名分の作業を削減できたと仮定すると、本体価格500万円のシステムでも、およそ2年で投資を回収できる計算になります。

これはあくまで前提を置いた試算例であり、実際には削減できる人数や処理能力、補助金の活用状況によって結果は変わります。ROIの考え方は省人化投資のROIの考え方も参考にしながら、自社の条件で試算してみてください。

補助金の活用について

設備投資にあたっては、中小企業向けの補助金や助成金を活用できる場合があります。対象となる要件や制度の内容は年度ごとに見直されるため、活用を検討する際は、中小企業庁などの公式サイトで最新情報をご確認ください。対象設備や申請の流れの考え方は、補助金の対象設備・申請の流れでも整理しています。

よくある失敗パターンと回避策

導入後に「思ったほど効果が出ない」という事態を防ぐために、典型的な失敗例と回避策を共有します。

失敗パターン 回避策
処理能力を過小に見積もる 平常時ではなく繁忙期の波動係数を加味して必要能力を算出する
ラベル仕様変更で貼付不良が発生 ラベル変更時には事前テストを実施し、機械側の調整可否をメーカーに確認する
既存ラインとの接続でボトルネック発生 導入前にボトルネック分析を行い、必要に応じて前後工程も同時に見直す
カタログ値と実運用のギャップ 自社製品やラベルを持ち込んでの実機テストを必ず行う

現場で起きがちな盲点|工程全体で見なければ効果は出にくい ラベル貼り工程だけを高速化しても、前後の梱包や封かんの工程が手作業のままでは、ライン全体の処理能力は伸びません。当社が通販物流の現場でお客さまのご相談を受けるなかで、実はもっとも多いのがこのパターンです。投資対効果を最大化するには、ラベル貼付を含めた工程全体を見渡す視点が欠かせません。裏を返せば、無理にすべてを自動化しなくても、人をうまく活かして全体最適を図るほうが効率的なケースもあります。

導入までの5ステップ

導入のプロセスを把握しておくと、検討から稼働までのスケジュールを正しく組み立てられます。商談から納品完了までは、おおむね3か月程度が目安です。カスタム要素の有無によって変動します。

  1. 現状ヒアリングと課題整理 処理量、商品ラインナップ、ラベル仕様、既存設備との関係を整理します。
  2. 要件定義とテスト機での検証 必要なスペックを要件化し、テスト機で実際の商品に貼付できるかを検証します。実機を確認できる見学会を活用すると、精度の高い判断につながります。
  3. 見積と契約 本体価格、設置工事費、保守契約費の総額を確認します。補助金の申請を予定している場合は、並行して準備を進めます。
  4. 設計・製造・据付 カスタム要素がある場合は数か月を要します。現場調査では200V電源や搬入経路、天井高を必ず確認し、現場の稼働を止めない計画で据付を進めます。
  5. 試運転と稼働後サポート 実運用と同じ条件で動作を確認したうえで、本稼働へ移行します。稼働後も定期保守が継続します。

ラベル貼り機を活かすなら梱包工程全体の自動化を視野に

コンベアラインを見渡す高所から撮影した物流倉庫の様子

ラベル貼付だけを自動化しても、前後の梱包工程が手作業のままでは、全体としての効果は限定的になってしまいます。物流の現場で投資効果を最大化するのであれば、工程全体を見渡した自動化の設計が鍵になります。前工程の製函機や後工程の封函機とあわせて、ライン全体で最適化する視点が有効です。

単独自動化と自動梱包ラインの違い

ラベル貼り機を単体で導入するアプローチには、既存ラインへの影響が小さく、導入コストも抑えやすいという利点があります。一方で、商品の供給から梱包、封かん、ラベル貼付までをワンラインで自動化する自動梱包ラインを構築すれば、工程間の手作業を一掃でき、処理能力と省人化の効果が飛躍的に高まります。

通販物流では、ピッキングされた商品をラインに投入すると、自動で梱包し、送り状を発行して貼付し、出荷ゲートへ送り出す一連のフローが理想形になります。ラベル貼付は最後の重要な工程であり、ここで誤貼付が起きると、それまでの全工程が無駄になりかねません。だからこそ、ラベル貼り単独ではなく、ライン全体のなかで精度と速度を両立させる設計が求められます。両者の違いを表で整理しました。

比較軸 ラベル貼り単体の自動化 ライン一体化
初期投資 抑えやすい 工程数に応じて大きくなる
既存ラインへの影響 小さい 設計や据付の調整が必要
省人化・処理能力 ラベル工程に限定される 供給から出荷まで一気通貫で高められる
誤出荷リスク 前後工程は手作業依存が残る 検品や照合まで含めて低減しやすい
向いている現場 ラベル工程だけがボトルネック 出荷量が多く工程全体を見直したい

単体で足りるのか、ライン一体化まで踏み込むべきかは、ボトルネックがどこにあるかで判断が分かれます。迷う場合は物流自動化の進め方もあわせてご確認ください。

用途別の自動梱包ライン(CARGOWELL)

ダイワハイテックスでは、通販物流の梱包工程を一気通貫で自動化する自動梱包ライン「CARGOWELL(カーゴウェル)」を各種展開しています。商品サイズや出荷形態に応じて選べるシステムをそろえており、ラベル貼付を含む工程全体の効率化を実現できます。

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全長 3.5 mの省スペース設計で、1 時間 1,000 件の高速出荷を実現。メール便の梱包コストを最小化したい現場に最適です。

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メール便最大サイズ対応。専用の糊付け(テープレス)により、美しい梱包と高い開封性を両立。ブランド価値を高める梱包ラインです。

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BOS-Line(ボスライン)

フィルム固定で緩衝材を完全撤廃。宅配便サイズの梱包を自動化し、資材コスト削減と配送中の破損防止を同時に実現します。

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具体的な導入事例は、下記の事例集からご確認いただけます。実際にどのような業界や出荷規模で活用されているかを参考にしながら、自社への適用イメージを膨らませてみてください。

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導入事例集

ラベル貼り機の自動化に関するよくある質問

検討段階で寄せられることの多い質問を、8つの質問と回答にまとめました。導入を判断する際の参考にしてください。

質問 回答
価格はどのくらいですか 卓上の半自動タイプは数十万円台から、生産や物流のラインに組み込む自動タイプは数百万円から1,000万円超のレンジです。シンプルな自動梱包ラインでは800万円台からが目安になります。いずれも相場や目安で変動するため、要件を整理したうえで個別の見積を取るのが基本です
レンタルでの導入は可能ですか 機種やメーカーによっては対応している場合があります。短期のスポット利用や、繁忙期の一時的な利用に向いています
中古の導入はどうですか 初期費用を抑えられる一方で、保守部品の供給やサポートの可否、ラベル仕様への適合など、確認しておきたい点があります。判断のポイントは梱包機の中古の選び方と注意点で解説しています
小規模事業者でも導入できますか 卓上型の半自動なら、月間で数百件規模でも費用対効果が見込める場合があります。メール便で1日400個、段ボールで1日800個を超えるあたりからライン化の検討価値が高まります
ラベル交換のたびにラインは止まりますか ラベルつなぎ装置(オートスプライサー)を備えた機種であれば、ラベル交換のときにラインを止めずに運用できます。稼働率を重視する現場では有無を必ず確認してください
箱サイズや商品がばらついても正確に貼れますか 3Dカメラや画像認識で位置を検出して補正する機種であれば、サイズや姿勢がばらつく通販物流でも貼付精度を保ちやすくなります
既存のラベルプリンタを活かせますか 外部プリンタからのデータを受け取って貼付のみを担う構成も可能です。ただし信号連携や同期精度に制約がある場合があるため、事前の確認が必要です
補助金は使えますか 中小企業向けの補助金や助成金を活用できる場合があります。対象となる要件や制度の内容は年度ごとに見直されるため、中小企業庁などの公式サイトで最新情報をご確認ください

まとめ|工程全体の最適化で効果が最大化する

ラベル貼り機の自動化は、人手不足の解消や誤貼付の防止、処理能力の向上といった多面的な経営インパクトを生みます。その一方で、機種の選定を誤ると、投資を回収できない事態にもなりかねません。

本記事で取り上げた選び方の7つのチェックポイントと、よくある失敗パターンを照らし合わせながら、自社の現場条件にもっとも適した方式を見極めてください。そして、ラベル貼り単独ではなく、梱包や封かん、送り状貼付を含めた工程全体での自動化を視野に入れることで、投資効果は大きく高まっていきます。物流全体の自動化の進め方については、物流自動化の進め方もあわせてご覧ください。

自社の現場に合うラインの組み立て方や、具体的な処理能力の試算については、通販物流の自動化を専門とするメーカーへ相談するのが、もっとも確実な近道になります。当社は、機械を熟知した自社エンジニアが、要件整理から稼働後の保守までを一貫してサポートします。下記より、お気軽にお問い合わせください。

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実装コード|FAQ構造化データ(JSON-LD)

CMSのまたは本文末に設置してください。金額・公募期間などの変動情報は含めない方針で記述しています。

【この記事の著者】

株式会社ダイワハイテックス

ダイワハイテックス編集部

ダイワハイテックス編集部では、物流・倉庫業務、梱包・包装に関する実務情報を発信しています。国内150ライン以上への導入実績と、社内エンジニアによる設計・保守の知見をもとに、現場の作業効率化、省人化、コスト削減につながる情報を分かりやすくお届けします。

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