
更新日 2026-07-30
※記事内の画像は一部生成AIを使用し作成しています
クリックポストの使い方を、登録から投函までの5ステップで解説します。運賃改定への対応やスマホでのコンビニ印刷、大量発送の効率化まで、初めて使う方からEC事業者まで、迷わず発送するための手順とコツが分かります。
【この記事の著者】

ダイワハイテックス編集部
ダイワハイテックス編集部では、物流・倉庫業務、梱包・包装に関する実務情報を発信しています。国内150ライン以上への導入実績と、社内エンジニアによる設計・保守の知見をもとに、現場の作業効率化、省人化、コスト削減につながる情報を分かりやすくお届けします。
目次
- クリックポストとは
- 【重要】クリックポストの料金・引受条件が変わります
- 料金・サイズ・配達日数の基本情報
- 送れるもの・送れないもの
- クリックポストの使い方を5ステップで解説
- 利用手順の全体像
- STEP1|アカウント登録
- STEP2|ログインと利用者情報の登録
- STEP3|荷物情報の入力と運賃の支払い
- STEP4|あて名ラベルの印刷と貼り付け
- STEP5|ポスト投函または郵便窓口への差出
- 追跡番号(お問い合わせ番号)の確認方法
- スマホだけで発送を完結する方法
- 他の配送サービスとの違い
- 梱包資材の選び方
- 失敗しないための注意点とトラブル対処法
- EC事業者向け|大量発送を効率化する視点
- 梱包ボトルネックの解決策
- クリックポストに関するよくある質問
- コンビニから発送できますか
- 追跡番号はいつ反映されますか
- 土日祝日でも配達されますか
- 投函後にキャンセルできますか
- 法人利用時にインボイスは発行されますか
- 厚さ3cmを少しでも超えると送れませんか
- 運賃はいつから240円になりますか
- 旧運賃(185円)で発送できるのはいつまでですか
- 改定後は郵便局の窓口から出せなくなりますか
- PayPayで支払えますか
- まとめ
クリックポストとは

クリックポストは、日本郵便が提供する小型荷物向けの配送サービスです。オンラインで運賃決済とラベル作成が完結し、郵便ポストに投函するだけで発送できる手軽さが特徴といえます。
まずは基本を押さえましょう。
クリックポストの仕組みと6つの特長
自宅のパソコンやスマートフォンから運賃の支払いとあて名ラベルの作成を行い、印刷したラベルを荷物に貼って投函するだけで発送が完了します。
郵便局の窓口に持ち込む必要がなく、切手を貼る作業も不要です。追跡番号が付与されるため、配送状況はオンラインで確認できます。
特長を整理すると、以下の通りです。
- 全国一律運賃で発送できる(運賃は改定が予定されています。詳細は次章で解説します)
- 運賃の決済がオンラインで完結する
- あて名ラベルは印刷するだけで手書きが不要
- 郵便ポストから差し出せる
- 配達先の郵便受けに直接配達される
- 追跡サービスに対応している
小型で軽量な荷物を、低コストかつ手間なく発送したい場合に適したサービスといえます。
クリックポストが活用される主なシーン
個人から法人まで、幅広いシーンで活用されています。
代表的な用途は、フリマアプリやネットオークションでの商品発送、ネットショップによる小型商品の出荷、書籍・コミック・CD・DVDなどの個人間取引、アクセサリーや化粧品サンプルなどの小物発送、カタログやパンフレットの送付などです。
特にネットショップ運営者や物流代行事業者にとっては、送料コストを抑えながら追跡性も確保できる、バランスの取れた配送手段となっています。
【重要】クリックポストの料金・引受条件が変わります
日本郵便は2026年7月3日に、クリックポストの運賃改定と引受条件の変更を発表しました。2026年10月1日以降は、料金だけでなく送れる荷物の条件と差し出し方法も大きく変わります。
変更点を新旧対照表で整理しました。
| 項目 | 改定前(〜2026年9月30日) | 改定後(2026年10月1日〜) |
| 運賃(税込) | 全国一律185円 | 全国一律240円 |
| サイズ | 長辺14〜34cm、短辺9〜25cm、厚さ3cm以内 | 3辺合計60cm以内、長辺34cm以内 |
| 厚さ制限 | 3cm以内 | 一律の制限なし(郵便ポストに投函できること) |
| 重量 | 1kg以内 | 2kg以内 |
| 差し出し方法 | 郵便ポスト投函または郵便局窓口 | 郵便ポスト投函のみ(窓口差し出しは廃止) |
出典は日本郵便「クリックポストの運賃改定及び引き受け条件の変更について」(2026年7月3日発表)です。
今回の改定で押さえておきたいポイントは3つあります。
1つ目は、運賃が240円になる一方で、引受条件が大幅に緩和される点です。値上げ幅は55円ですが、同時に厚さ3cm・重量1kgの制限が見直されます。これまで厚みや重さの都合で宅配便に回さざるを得なかった荷物、たとえば書籍のまとめ買いや厚手の衣類なども、240円で送れる可能性が広がります。
2つ目は、「郵便ポストに投函できること」が引受条件になる点です。一律の厚さ制限がなくなる代わりに、ポストの投函口に入ることが条件となります。ただし、差出時にポストへ入っても、お届け先の郵便受けに入らなければ持ち戻りとなる可能性があります。実務上は、梱包の厚さを従来どおり3cm前後に抑えておくのが安全です。詳しくは「梱包資材の選び方」の章で解説します。
3つ目は、郵便局窓口からの差し出しが廃止される点です。改定後の差し出しは郵便ポストへの投函に一本化されます。ポストに入らない荷物は窓口へ持ち込むという運用ができなくなるため、特に大量発送を行う事業者にとって影響の大きい変更といえます。事業者向けの対応は「EC事業者向け」の章で解説します。
経過措置についても押さえておきましょう。日本郵便の発表によると、2026年9月30日までに運賃の支払手続きが完了した分は、ラベルの有効期限内であれば10月1日以降に発送しても旧運賃が適用されます。
ラベルの有効期限は本文STEP4で解説します。最新の詳細は日本郵便の公式サイトで確認してください。
料金・サイズ・配達日数の基本情報
利用前に、料金体系と送れる荷物の規定、配達にかかる日数を押さえておきましょう。特にサイズ規定は返送トラブルの主因となるため、しっかり確認しておくことが重要です。
料金は全国一律185円(改定後は240円)
運賃は全国どこへ送っても一律185円(税込)です。2026年10月1日以降に支払手続きを行う分からは、全国一律240円(税込)となります。
配達距離や荷物の重量で料金が変わらないため、遠方への発送が多いほどコストメリットを得やすい構造は改定後も変わりません。
運賃は過去にも複数回改定されています。最新料金は日本郵便の公式サイトで確認してください。
送れるサイズと重量の規定
クリックポストで送れる荷物の規定は、改定の前後で以下のように変わります。
改定前(〜2026年9月30日)
| 項目 | 規格 |
| 長辺 | 14cm以上34cm以下 |
| 短辺 | 9cm以上25cm以下 |
| 厚さ | 3cm以内 |
| 重量 | 1kg以内 |
改定後(2026年10月1日〜)
| 項目 | 規格 |
| サイズ | 3辺合計60cm以内、長辺34cm以内 |
| 厚さ | 一律の制限なし(郵便ポストに投函できること) |
| 重量 | 2kg以内 |
改定前の規格は、A4サイズのクリアファイルがほぼ収まる大きさをイメージするとわかりやすいでしょう。特に厚さ3cm以内は超過しやすいポイントで、わずかでも規定を超えると返送対象となる可能性があります。
改定後は厚さの数値制限こそなくなりますが、差出時のポストに入るかどうかと、届け先の郵便受けに入るかどうかという2つの物理的な制約が実質的な上限となります。
配達日数の目安
差出日の翌日から翌々日が目安となります。ただし、以下のような条件では数日の遅延が生じる場合があります。
- お届け先が離島や遠隔地の場合
- 差出時刻が遅く、当日の集荷に間に合わなかった場合
- 年末年始や大型連休など郵便物の繁忙期に当たる場合
土日祝日も配達が行われているため、週末をまたぐ発送でも比較的スムーズに届く点はメリットです。
送れるもの・送れないもの
クリックポストには、発送できる物品と発送できない物品が明確に決められています。事前に確認しておくことで、返送や差出拒否といったトラブルを未然に防げます。
発送できる荷物の例
サイズ・重量規定内に収まる小型かつ軽量な物品が対象となります。
具体的には、書籍・文庫本・コミック・雑誌、CD・DVD・Blu-ray・ゲームソフト、アクセサリーや雑貨、薄手の衣類、化粧品サンプル、トレーディングカードなどが代表的な発送物です。
送れないもの
クリックポストでは、信書と呼ばれる特定の文書や郵便禁制品を送れません。信書とは、特定の受取人に対して差出人の意思を表示する文書を指し、請求書・契約書・領収書・証明書などが該当します。
ただし、商品に同梱する無封の添え状や送り状は、信書に該当しないものとして送付が認められています。
禁制品として送れない主なものは、以下の通りです。
- 現金、貴金属、宝石、有価証券
- 花火、ライター、火器類、爆発性や引火性のある物品
- 劇薬、毒薬、強酸性の物質
- 可燃性ガス類、放射性物質
- 生き物、生鮮食品など品質保持が難しいもの
判断に迷う物品は、日本郵便の公式サイトや最寄りの郵便局で事前に確認しておくのが確実です。
クリックポストの使い方を5ステップで解説
ここからは、具体的な利用手順を5ステップで解説します。初めて利用する方でも、この流れに沿えば迷わず発送まで完了できます。
利用手順の全体像
まずは全体の流れを把握しましょう。
- アカウント登録(Yahoo! JAPAN IDまたはAmazonアカウント)
- ログインと利用者情報の登録
- 荷物情報の入力と運賃の支払い
- あて名ラベルの印刷と貼り付け
- ポスト投函(改定前は郵便窓口への差出も可)
STEP1|アカウント登録
クリックポストの利用には、Yahoo! JAPAN IDかAmazonアカウントのいずれかが必要です。すでにどちらかをお持ちであれば、新規登録は不要となります。
運賃の決済方法は、選ぶアカウントによって異なります。Yahoo! JAPAN IDの場合はYahoo!ウォレットでの支払いとなり、クレジットカード払いとPayPay払いを選べます。Amazonアカウントの場合はAmazon Payでのクレジットカード払いとなります。
クレジットカードをお持ちでない方も、Yahoo!ウォレット経由のPayPay払いを選べば利用が可能です。なお、現金払い・コンビニ払い・着払いには対応していません。
STEP2|ログインと利用者情報の登録
公式サイトにアクセスし、選んだアカウントでログインします。初回利用時は、氏名・住所・電話番号などの利用者情報の登録が必要です。
登録自体は無料で、一度済ませれば次回以降は省略されます。
STEP3|荷物情報の入力と運賃の支払い
ログイン後、「1件申込」を選んでお届け先情報と内容品を入力します。複数件をまとめて発送する場合は、「まとめ申込」からCSVファイルをアップロードする方法も用意されています。
入力内容を確認したら、Yahoo!ウォレットまたはAmazon Payで運賃を支払います。支払い完了後はお届け先情報を変更できないため、送信前に入力ミスがないか丁寧に確認しましょう。
なお、支払手続きが完了しても、その時点で料金が請求されるわけではありません。運賃が実際に課金されるのは、郵便局が荷物を引き受けた時点です。ラベルを作成したものの発送を取りやめた場合は、そのまま発送しなければ料金は発生しません。
STEP4|あて名ラベルの印刷と貼り付け
支払いが完了すると、あて名ラベルがPDFで発行されます。A4サイズの用紙に印刷し、点線に沿って切り取って荷物に貼り付けます。
印刷はカラー・白黒のどちらでも問題ありませんが、バーコードが読み取れる状態であることが必須です。貼り付け時は、ラベル全体が覆われるようにテープで固定し、バーコード部分にシワができないよう丁寧に作業してください。
なお、手書きでの追記や修正は認められていません。入力内容に誤りがあった場合は、ラベルを作り直す必要があります。
また、あて名ラベルには有効期限があります。支払手続きが完了した日の翌日から起算して7日間が差し出しの期限となるため、ラベルを発行したら期限内に発送しましょう。この有効期限は、運賃改定の経過措置を判断するうえでも重要な情報です。
STEP5|ポスト投函または郵便窓口への差出
ラベルを貼った荷物は、郵便ポストへの投函か郵便局窓口への持ち込みで発送できます。投函口が複数あるタイプのポストでは、「その他の郵便物」と記載された投函口を使用してください。
ただし、2026年10月1日以降は郵便局窓口からの差し出しが廃止され、差し出し方法は郵便ポストへの投函のみとなります。窓口への持ち込みを前提とした運用をしている方は、改定までに切り替えの準備を進めておきましょう。
投函後、追跡番号から配送状況を確認できるようになります。反映までに数時間かかる場合がある点は覚えておきましょう。
追跡番号(お問い合わせ番号)の確認方法
発送後の追跡に使う番号は、クリックポストのマイページで確認できます。あて名ラベルの発行後、マイページの申込履歴に「お問い合わせ番号」が表示されます。これがいわゆる追跡番号で、ラベル上にも印字されています。
フリマアプリやネットオークションで取引相手に発送通知をする場合は、このお問い合わせ番号を伝えましょう。番号を日本郵便の追跡サービスページに入力すれば、引受から配達完了までの状況を差出人・受取人のどちらでも確認できます。
大量発送を行う事業者の場合は、まとめ申込のCSVデータとお問い合わせ番号を突き合わせて管理すると、出荷後の問い合わせ対応がスムーズになります。
スマホだけで発送を完結する方法
パソコンやプリンターがなくても、スマートフォンだけでクリックポストを利用できます。操作の流れとコンビニ印刷のポイントを解説します。
スマホからの申込手順
スマートフォンのブラウザから公式サイトにアクセスし、Yahoo! JAPAN IDまたはAmazonアカウントでログインします。パソコン版とほぼ同じ画面操作で、荷物情報の入力と運賃の支払いが可能です。
発行されたラベルのPDFは、スマートフォン内に保存しておきます。あとはこのPDFをコンビニのマルチコピー機で印刷するだけです。
コンビニ印刷の料金目安
主要コンビニのマルチコピー機で、ラベルを印刷できます。料金は白黒印刷で1枚あたり数十円程度が目安です。
カラー印刷は白黒より高くなりますが、クリックポストのラベルは白黒印刷でも問題ありません。印刷料金はチェーンや時期によって異なるため、正確な金額は各コンビニの公式サイトで確認してください。
コンビニ別の印刷手順
利用できるサービスと大まかな手順は、チェーンによって異なります。セブン-イレブンでは「ネットプリント」を、ローソン・ファミリーマート・セイコーマートなどでは「ネットワークプリント」を利用します。
いずれの場合も、スマートフォンからPDFをアップロードして予約番号やユーザー番号を取得し、店頭のマルチコピー機に入力して印刷する流れです。印刷サイズはA4、倍率は等倍(100%)を選ぶのが基本となります。
他の配送サービスとの違い
小型荷物向けの配送サービスは複数あります。それぞれ特徴が異なるため、発送する荷物や利用シーンに応じて使い分けるのが合理的です。
主な配送サービスとの比較
クリックポストと、比較対象になりやすい配送サービスの違いを整理します。
| 項目 | クリックポスト | ゆうパケット | レターパックライト |
| 料金 | 全国一律185円(改定後240円) | 厚さに応じた段階設定(改定後は一律化を発表) | 全国一律(専用封筒) |
| 支払方法 | オンライン決済のみ | 窓口現金払いも可 | 切手または現金 |
| 信書の発送 | 不可 | 不可 | 可 |
| あて名作成 | 印刷ラベル | 手書きも可 | 手書き |
| 着払い | 不可 | 可 | 不可 |
| 追跡 | あり | あり | あり |
なお、ゆうパケットもクリックポストと同じタイミングでの運賃改定が発表されています。小型荷物向けの配送サービスは選択肢が増えており、改定を機に規格・単価・差し出し方法の3点で比較し直す価値があります。
主要メール便の料金比較は「メール便が安いのはどこ?主要3社の料金比較と発送コストを下げる実践法」で、ネコポスとゆうパケットの詳細な違いは「ネコポスとゆうパケットの違いを徹底比較」で詳しく解説しています。
法人向け配送サービスとの違い
運送会社各社は、法人契約で利用できる小型荷物向けの配送サービスを提供しています。契約法人や個人事業主に限定されることが多く、発送量に応じた料金設定が特徴となっています。
クリックポストは個人でも利用でき、料金が固定である点が強みです。一方の法人向けサービスは、発送量が多いほどコストメリットを得やすい傾向があります。発送件数や契約形態を踏まえて、どちらを主軸とするかを判断するのが現実的です。
発送目的別の使い分け方
発送目的別に候補となる配送方法を整理すると、以下のようになります。
| 発送シーン | 候補となる配送方法 |
| フリマアプリ出品 | クリックポスト、ゆうパケット |
| 小規模ネットショップ | クリックポスト |
| 厚さ3cm超・2kg以内の小型荷物(改定後) | クリックポスト |
| 信書を含む書類 | レターパックライト、スマートレター |
| 一定以上の発送量がある法人 | 法人向け配送サービスとの併用 |
梱包資材の選び方

クリックポストで失敗しないためには、適切な梱包資材を選ぶことが欠かせません。物流現場の視点から、資材選定のポイントを整理します。
厚さ3cm以内に収めるための考え方(改定後はポスト投函可否が基準)
改定前に最も注意すべきなのが、厚さ3cm以内という規定です。商品単体の厚さだけでなく、梱包資材の厚みも加算される点を忘れてはいけません。
例えば厚さ2.5cmの商品に、内側にクッション材の入った封筒(厚み約5mm)を使うと、仕上がりで3cmを超過する恐れがあります。資材の厚みを事前に計測し、商品と合算して規定内に収まるか検証しておくことが大切です。
それでは、厚さ制限が撤廃される改定後は、厚みを気にしなくてよいのでしょうか。実務的な答えは「ノー」です。
改定後の引受条件は郵便ポストに投函できることですが、荷物は最終的にお届け先の郵便受けに配達されます。郵便受けの投入口は住宅によってまちまちで、厚みのある荷物は入りきらず持ち戻りとなるリスクがあります。確実に届けることを優先するなら、改定後も梱包後の厚さを3cm前後に抑える設計が安全といえます。
主な梱包資材の特徴
クリックポストに使われる主な梱包資材は、以下の3種類に大別できます。
| 資材の種類 | 厚み | 向いている商品 |
| 普通封筒 | ほぼなし | 書籍、薄手の衣類など衝撃に強いもの |
| クッション封筒 | 5mm前後 | アクセサリーや壊れやすい小物 |
| 薄型段ボール箱 | 資材自体で数ミリ | 書籍の保護、型崩れしやすい商品 |
薄型段ボール箱は、A4サイズで厚さ3cm以内に収まる専用設計の商品が市販されています。
梱包資材の入手先
梱包資材は、次のような場所で調達できます。
100円ショップでは、クリックポスト対応サイズのA4段ボール箱やクッション封筒が販売されています。発送頻度が低い方や、まず試したい方に向いています。
ネット通販では、クリックポスト対応と明記された箱や封筒をまとめ売りで購入できます。1枚あたりの単価が下がるため、継続的に発送する方に向いた調達方法です。
通販で届いた段ボールなどの手持ち資材を再利用する方法もあります。その場合は誤配送を防ぐため、古い伝票やバーコードを必ず剥がすか塗りつぶしてください。
発送件数が多い事業者は、資材の単価だけでなく梱包作業のしやすさまで含めて選定するのがポイントです。資材選びの基本は「梱包方法の基本|EC現場で実証された手順・資材選び・効率化のコツ」でも詳しく解説しています。
商品ジャンル別の梱包スタイル
商品の性質に応じて、適した梱包スタイルを選ぶのがポイントです。書籍・コミック類は防水性のある封筒や薄型箱、CDやDVDは割れやすいため緩衝材入りの封筒、アクセサリーは小型のクッション封筒や小箱が適しています。
薄手の衣類は普通封筒で十分対応できますが、化粧品サンプル類は液漏れ対策を施したうえで緩衝材入りの封筒に入れるのが安心です。書籍の梱包は「本の梱包方法を完全ガイド|1冊から大量発送まで失敗しないコツ」で手順を詳しく紹介しています。
失敗しないための注意点とトラブル対処法
手軽な反面、いくつかの落とし穴もあります。現場でよく起こるトラブルと、その予防・対処法を整理します。
よくある返送理由
荷物が返送される主な原因は、以下の通りです。
改定前(〜2026年9月30日)
- 厚さ3cmの規定を超過している
- 重量が1kgを超えている
- 長辺・短辺のサイズが規定外となっている
- ラベルが剥がれている、バーコードが読み取れない
- 受取人の住所が正しくない、または存在しない
改定後(2026年10月1日〜)に想定される主な差し戻し・持ち戻り理由
- 重量が2kgを超えている
- 3辺合計60cm・長辺34cmの規定を超えている
- 郵便ポストに投函できない厚み・形状である
- お届け先の郵便受けに入らず、保管期間内に受け取られなかった
- ラベル・住所の不備がある(改定前と共通)
発送前にメジャーや計量器で実寸と重量を確認する習慣が、返送を防ぐ最も確実な方法となります。
厚さオーバーを防ぐ測定のコツ
厚さの測定は、梱包済みの状態で行うのが基本です。3cmの穴が空いたテンプレート定規を使うと、穴に荷物がスッと通れば規定内、詰まれば規定外と一目で判断できます。
商品が柔らかい場合でも、配送中に荷物が圧迫されて元の厚さに戻る可能性があります。ギリギリのサイズで発送せず、余裕を持った梱包を心がけましょう。
なお、テンプレート定規による3cm測定は改定前の必須チェックですが、改定後も郵便受けに入る厚さかどうかを判断する目安として引き続き役立ちます。
ラベル印刷・追跡のトラブル対処
ラベル印刷時にPDFが表示されない場合は、ブラウザの拡張機能やポップアップブロック機能が影響している可能性があります。拡張機能を一時的にオフにするか、別のブラウザで試すと解決することがあります。
ラベルが縮小印刷されてしまう場合は、印刷設定で「実際のサイズ」や「100%」を選択してください。
投函直後に「お問い合わせ番号が見つかりません」と表示される場合は、集荷・仕分けが完了していないためです。通常は数時間から半日程度で反映されます。丸一日経っても反映されない場合は、投函したポストの集荷時間や投函口の間違いがないかを確認しましょう。
補償がないリスクへの備え
クリックポストには、配送中の破損や紛失に対する補償が付いていません。追跡サービスで配送状況は確認できますが、万が一のトラブル時に金銭的な補償を受けられない点は留意しておく必要があります。
高額な商品や壊れやすい商品を送る場合は、補償付きの配送サービスを選ぶか、商品の性質に応じて使い分けるのが賢明な判断といえます。
EC事業者向け|大量発送を効率化する視点
発送件数が増えると、クリックポストの運用にかかる作業時間は無視できないコストとなります。ここでは、大量発送の現場で取り組むべき効率化の視点を解説します。
まとめ申込(CSVアップロード)の活用
クリックポストには、複数の荷物情報を一度に登録できる「まとめ申込」機能が用意されています。CSVテンプレートに宛先情報を記載してアップロードすることで、最大40件までまとめて申込処理が可能です。
受注管理システムから出力した発送先情報をCSV形式に整形すれば、入力作業を大幅に削減できます。1件ずつ手入力する場合と比較して、ラベル発行までの時間を数分の一に短縮できるケースも少なくありません。
出荷件数別に見る作業時間の試算例
発送作業にかかる時間を、仮定条件を置いた試算例で確認してみましょう。
仮に、1件申込での入力・決済に1件あたり90秒、まとめ申込ではCSVの整形から登録完了までに40件あたり15分、ラベルの切り取りと貼り付けに1件あたり30秒かかると仮定した場合の試算例です。
| 1日の出荷件数 | 1件ずつ申込+手作業貼付 | まとめ申込+手作業貼付 |
| 100件 | 約3時間20分 | 約1時間30分 |
| 300件 | 約10時間 | 約4時間25分 |
| 500件 | 約16時間40分 | 約7時間20分 |
あくまで仮定に基づく試算例ですが、構造としてわかることが2つあります。まとめ申込によって申込処理の時間は大きく圧縮できる一方で、ラベルの貼り付けや梱包の時間は件数に比例して積み上がるという点です。
日次数百件の規模になると、申込の効率化だけでは1日の作業時間を吸収しきれなくなります。ラベル印刷の効率化については「業務用ラベルプリンターの選び方」も参考にしてください。
ラベル貼付のボトルネック解消
大量のラベルを印刷した後、1枚ずつ貼り付ける作業が次のボトルネックとなります。1件あたり数秒の作業でも、数百件単位になると相当な時間を要することになります。
効率化の選択肢としては、以下のようなものがあります。
- シール台紙に印刷できるラベルシートの活用
- ラベル貼付機の導入
- 梱包と貼付を一気通貫で行う自動化設備の導入
発送件数の規模に応じて、段階的に投資対効果の高い方法を選ぶのが基本です。ラベル貼付の機械化については「ラベル貼り機の自動化とは?種類・選び方・導入効果」で詳しく解説しています。
改定後の大量出荷オペレーションの注意点
運賃・引受条件の改定は、大量発送を行う事業者ほど運用面の影響が大きくなります。押さえておきたい論点は3つあります。
1つ目は、窓口差し出しの廃止に伴う差出動線の再設計です。改定後はポスト投函のみとなるため、まとめて窓口に持ち込む運用ができなくなります。街頭の郵便ポストは投函口のサイズも容量も限られており、日次数十件を超える出荷をポスト投函でさばくのは容易ではありません。差出場所やタイミングの分散、構内・館内ポストの活用可否など、自社の差出動線を改定前に確認しておきましょう。
2つ目は、出荷波動への耐性の確認です。物流現場では、セールや連休前後に出荷量が急増する「波動」(出荷量の山谷)が発生します。窓口という緩衝手段がなくなる分、波動時の差出キャパシティが実質的に下がる点を織り込む必要があります。
3つ目は、代替・併用サービスの再比較です。出荷量が一定規模を超える場合は、ゆうパケットの後納契約や法人向けメール便サービスとの併用が現実的な選択肢になります。改定後の単価・差出方法・集荷可否の3点で、自社の出荷規模に合う組み合わせを再検討してください。
梱包工程の自動化という選択肢
多くの現場で、ラベル印刷や貼付よりも時間がかかっているのが梱包工程そのものです。商品を封筒や箱に入れ、封かんし、ラベルを貼るという一連の作業を手作業で行う限り、1日あたりの出荷能力には上限が生じます。
この上限を引き上げるには、梱包工程全体の自動化が有効な打ち手となります。次章で、梱包ボトルネックの構造と解決策を詳しく見ていきましょう。
梱包ボトルネックの解決策

運賃改定と窓口差し出しの廃止を機に、クリックポストを含む出荷オペレーション全体を見直す動きが広がっています。
通販物流の現場では、「出荷件数が増えるほど、クリックポストの発行よりも梱包作業のほうが追いつかない」という相談が非常に多く寄せられます。自動梱包ラインの提供を通じて2,000社以上の物流現場を支援してきた知見から、その構造と解決策を解説します。
梱包工程が追いつかなくなる理由
手作業の梱包は、作業者のスキルや体調で処理速度にばらつきが生じやすく、1件あたりの時間短縮にも限界があります。人員を増やしても、処理能力は線形にしか伸びません。
繁忙期には短期雇用の作業者が増え、梱包ミスや誤配送のリスクが高まる傾向もあります。人件費の上昇とあわせて、人手に依存した梱包体制が経営課題として浮上しやすいのが現実です。
梱包作業を機械化する選択肢
梱包にかかわる作業の機械化は、対象とする工程によって2つの系統に整理できます。
1つ目は、荷物をPPバンドなどで結束する工程の機械化です。結束作業を手で行う手動梱包機は、低コストで導入でき、小規模な現場やスポット利用に向いています。半自動梱包機は、商品を置いてスイッチを押すと、バンドの引き締め・溶着・切断などを機械が行うタイプで、中規模の現場に適しています。
2つ目は、通販物流の梱包工程そのものを自動化する自動梱包ラインです。商品の封入から封かん、ラベル貼付までを一気通貫で処理するライン設備で、結束用の機械とは別系統の設備となります。人手の介在を最小限に抑え、1時間あたり数百から数千件規模の安定処理を実現できます。
クリックポストのような封筒・薄箱の大量出荷で課題になるのは、封入・封かん・ラベル貼付の工程です。この場合に検討すべきは、後者の自動梱包ラインとなります。梱包にかかわる機械の種類ごとの詳しい違いは「自動梱包機とは?種類・選び方・費用」で解説しています。
出荷件数の規模別に見る最適な体制
体制の選定は、現在の出荷件数と将来の成長予測の両方を踏まえて判断するのが基本です。目安は以下の通りです。
| 1日の出荷規模 | 推奨される体制 | 主なメリット |
| 100件程度まで | 手作業中心(必要に応じて手動梱包機などを併用) | 初期投資を最小化できる |
| 100〜500件程度 | 手作業+半自動梱包機などによる部分的な機械化 | 省人化と処理速度の両立 |
| 500件以上 | 自動梱包ライン | 出荷能力の飛躍的な向上 |
設備は導入から本稼働までに時間がかかるため、必要になってから検討するのでは間に合わないケースが少なくありません。1〜3年後の出荷規模を見据えた判断が重要となります。
クリックポストをはじめとするメール便を1時間1,000件規模で処理したい現場には、省スペース設計の封筒梱包ラインが選択肢になります。
【CTA|PAS-Line 紹介ブロック|以下のHTMLをCMSに貼り付け】

自動梱包ライン導入で得られる効果
自動梱包ラインを導入すると、以下のような効果が期待できます。
- 出荷能力が高まり、繁忙期でも安定した出荷体制を維持できる
- 梱包品質が均一化し、商品破損や誤配送のリスクが減少する
- 必要な作業人員が減り、人件費の削減と人材不足への対応を両立できる
- 梱包資材の使用量が最適化され、資材コストも削減できる
当社が支援してきた通販物流の現場でも、梱包工程の自動化によって作業効率の大幅な向上や人件費の削減につながった事例が多くあります。投資回収期間は出荷件数や現状コストによって異なりますが、事業成長に合わせた設備投資が、長期的な競争力の強化につながります。
梱包作業改善の具体的なアイデアは「梱包作業の効率化|人件費1/2を実現した9つの改善アイデアと進め方」でも紹介しています。
通販物流向け自動梱包ラインのご紹介
ダイワハイテックスでは、通販物流の現場に特化した自動梱包ラインを、お客様の商品特性・出荷件数・現場レイアウトに合わせたカスタマイズ設計でご提供しています。
メール便サイズの封筒梱包から、メール便箱の梱包まで、発送規格に応じた複数のラインをご用意しています。テープを使わない糊付けによる封かんで、梱包の美しさと開封のしやすさを重視する現場には、メール便箱に対応したラインが適しています。
【CTA|MELT-Line 紹介ブロック|以下のHTMLをCMSに貼り付け】

また、メール便サイズを超えて宅配便サイズの荷物を扱う現場に向けては、緩衝材を使わないフィルム固定方式の箱梱包ラインもご用意しています。
【CTA|BOS-Line 紹介ブロック|以下のHTMLをCMSに貼り付け】

導入をご検討中の方や、自社の出荷規模に合った設備を知りたい方に向けて、実際の導入事例をまとめた資料もご用意しています。
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クリックポストに関するよくある質問
最後に、クリックポストの利用にあたってよく寄せられる質問をまとめました。
コンビニから発送できますか
コンビニから直接差し出すことはできません。差出方法は、郵便ポストへの投函か郵便局窓口への持ち込みのいずれかとなります(2026年10月1日以降はポスト投函のみとなります)。
ただし、ラベルの印刷はコンビニのマルチコピー機で可能です。
追跡番号はいつ反映されますか
ポスト投函後、郵便物が集荷・仕分けされた時点で追跡システムに反映されます。目安は数時間から半日程度です。
投函直後に番号が反映されていなくても、時間を置いて再度確認してみてください。
土日祝日でも配達されますか
土曜日・日曜日・祝日も配達が行われています。週末をまたぐ発送でも、通常と同様の日数で届く点は大きなメリットです。
投函後にキャンセルできますか
投函後のキャンセルはできません。運賃の支払い完了後は、お届け先情報の変更も不可となります。
誤った宛先で発送した場合は、配達完了を待って受取人と連絡を取るなどの対応が必要です。
法人利用時にインボイスは発行されますか
クレジットカード会社が発行する利用明細書は、インボイス(適格請求書)に該当しません。Web画面上に表示される利用控が簡易インボイスとして扱われるため、スクリーンショットなどで保存しておくことが推奨されています。
詳細は日本郵便の公式サイトで確認してください。
厚さ3cmを少しでも超えると送れませんか
2026年9月30日までの規定では、厳格に運用されています。わずかでも3cmを超えると、差出局や中継局での検査で引っかかり、返送対象となる可能性が高まります。発送前に必ず厚さ測定を行い、規定内に収まっていることを確認してください。
なお、2026年10月1日以降は一律の厚さ制限が撤廃され、郵便ポストに投函できることが条件となります。ただし、お届け先の郵便受けに入らない厚みは持ち戻りの原因となるため、厚さを抑えた梱包は改定後も有効です。
運賃はいつから240円になりますか
2026年10月1日以降に運賃の支払手続きを行う分から、全国一律240円(税込)が適用されます。
日本郵便が2026年7月3日に発表した内容に基づく情報のため、最新の詳細は公式サイトで確認してください。
旧運賃(185円)で発送できるのはいつまでですか
日本郵便の発表によると、2026年9月30日までに支払手続きが完了した分は、あて名ラベルの有効期限内であれば10月1日以降に発送しても旧運賃が適用されます。
ラベルの有効期限は支払完了日の翌日から7日間です。
改定後は郵便局の窓口から出せなくなりますか
2026年10月1日以降、差し出し方法は郵便ポストへの投函のみとなり、窓口からの差し出しは廃止されます。
大量発送を行う事業者の方は、差出動線の見直しや他サービスとの併用検討をおすすめします。
PayPayで支払えますか
Yahoo! JAPAN IDでログインし、Yahoo!ウォレットでの支払時にPayPayを選択することで利用できます。
Amazonアカウントでログインした場合の支払いは、Amazon Payのクレジットカード払いとなります。
まとめ
クリックポストは、追跡番号付きの小型荷物を全国一律運賃で発送できる日本郵便のサービスです。利用手順は「登録・申込・支払・印刷・投函」の5ステップで完結し、スマートフォンのみでも利用できます。
重要なポイントを整理すると、以下の5つです。
- 2026年10月1日の改定内容(運賃240円・引受条件の緩和・窓口差出の廃止)を必ず確認する
- 改定前は厚さ3cm、改定後はポストと郵便受けに入るかを基準に、資材の厚みも含めて梱包を設計する
- 信書や補償が必要な荷物は、他の配送サービスと使い分ける
- 大量発送ではまとめ申込と印刷・貼付の効率化を徹底する
- 出荷件数が日々数百件を超える現場では、差出動線の見直しとあわせて梱包工程の自動化を検討する
個人利用ではその手軽さを最大限に活かし、事業利用では発送業務全体のボトルネックを可視化して対策を打つことが重要です。
特に今回の改定で窓口差し出しが廃止されることを踏まえると、出荷件数が増えてきた現場では、クリックポストの申込や印刷の効率化だけでは頭打ちになり、梱包工程そのものの自動化と出荷オペレーションの再設計が次の一手となります。
通販物流の自動梱包ラインに関するご相談や、導入事例集のご請求を承っています。物流効率化の具体的な一歩を踏み出したい方は、以下よりお気軽にお問い合わせください。
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【この記事の著者】

ダイワハイテックス編集部
ダイワハイテックス編集部では、物流・倉庫業務、梱包・包装に関する実務情報を発信しています。国内150ライン以上への導入実績と、社内エンジニアによる設計・保守の知見をもとに、現場の作業効率化、省人化、コスト削減につながる情報を分かりやすくお届けします。









