美容系商材がメインの総合通販ショップ「おしゃれCafe」では自社出荷を行なっており、以前は売り上げが増加するにつれて出荷業務が滞ることに頭を悩ませていたという。その後株式会社ダイワハイテックス(以下、ダイワハイテックス)の梱包ラインを導入し、業務が飛躍的に効率化。コストや作業時間の削減も大幅に進んでいる。
梱包ライン導入時の課題や導入後の改善点について、「おしゃれCafe」を運営するピュアクリエイト株式会社(以下、ピュアクリエイト)の営業企画課 ビジネスマネージャーの林哲由氏と渡辺淳司氏、ダイワハイテックスの通販支援事業部 営業 芝田氏にお話しをうかがった。
楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーも受賞する「おしゃれCafe」品揃えと出荷スピードで高い評価を獲得
おしゃれCafe(https://www.rakuten.ne.jp/gold/osharecafe/ )
ーーピュアクリエイトさんの事業概要を教えてください。
林氏:「おしゃれCafe」はコスメ、ヘアケアなど美容関係の商材からスタートしたショップで、メインターゲットは20代後半〜40代後半の女性です。楽天市場、Yahoo!ショッピング、au Wowma!、Qoo10に出店し、お客様のニーズに合わせてカテゴリを徐々に増やし、現在はベビー、ペット、フィットネスなどの用品、家電など生活全般をサポートする商材を展開しています。
他の美容の商材を扱うショップと比べて幅広い商品構成やお求めやすい価格、さらに出荷スピードの速さからお客様に高い評価をいただき、2014年から3年連続で楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー コスメ・香水ジャンル大賞を受賞。またモールからはキャンセル率の少ない点も評価いただいています。
商品を機械に合わせるのではなく、機械を商品に合わせられる
ーー今回のダイワハイテックスの梱包ライン導入前には、どんなことが課題となっていましたか?
林氏:出荷業務はコスト削減などを考えて全て自社で対応しています。ただ発送個数が急激に増えてきたタイミングで、1日にこなせる出荷量の限界を感じ始めたのです。
弊社ではガラス容器の高級コスメなども扱っていることから、梱包を丁寧に行っていますが、以前はその作業にとても手間がかかっていました。繁忙期は倉庫スタッフを増やして対応していましたが、それでも出荷量の増加に追いつかず、最終的にはオフィススタッフも手伝うこととなり、その結果本来の業務に取り組めないこともありました。
また、出荷量が増えると倉庫スタッフも棚の整理をする時間がなくなり、その結果ピッキングが遅れる、入荷スペースが確保できないなどのデメリットが生じ、さらに効率が低下するという悪循環となっていたのです。
渡辺氏:そこで社長からも機械化の打診があり、webで調べて複数社を検討している中で、たまたま他社のセミナーでダイワハイテックスさんの機械を拝見し、これしかない!と確信しました。弊社の商材は幅広く、サイズや形状もばらばらで、複数個注文での梱包発送も少なくありません。他社の機械では、その幅広いサイズに対応できる機械がないと言われることもありました。
一方ダイワハイテックスさんは、どんなサイズや形状のものでも「やってみましょう」と言って、工夫しながら機械に通すところを実際に見せてくれ、感動したのです。
林氏:現場からその話を聞いて、結果的に予算は少しオーバーしましたが、ダイワハイテックスさんにお願いしようと決めました。
出荷までの工程が半分以下に!さらに段ボールサイズも固定化されコスト削減に貢献
ーー現在導入されている梱包ラインはどういったものなのでしょうか?
林氏:現在は集積シュリンク包装機と複数のサイズに対応したダンボール梱包ラインをつなげて運用しています。先に集積シュリンク包装機を導入しました。
導入後すぐは慣れない部分もありましたが、スタッフが慣れてくるにつれ作業を単純化できるようになりました。そこで機械化のメリットを感じ、出荷業務全体をよりシステマチックにするために追加で、ダンボール梱包ラインも導入しました。
渡辺氏:ダンボール梱包ラインはスタッフも1日で慣れて、2日目からはまるでベテランのように作業するようになりました(笑)。
ダンボール梱包ラインを導入する前は、9工程もの作業を人力で作業していました。
■従来の作業工程
1)商品サイズに合う段ボール箱を選ぶ
2)段ボール底面をテープでとめる
3)商品を安定して入れる方法を考える
4)商品を箱に入れる
5)緩衝材を箱に入れる
6)箱を封かんする
7)送り状の剥離紙をはがす
8)送り状をきれいに貼る
9)梱包後の箱が溜まったら台車にのせる
しかしライン導入後は半分以下の4工程まで作業を削減することが可能となりました。
1)商品と底板をシュリンクラインにのせる
2)シュリンク済商品が流れてきたら指定の段ボール箱に入れる(機械が大きさを測定し、箱サイズを判別する)
3)箱を梱包ラインに流す(機械が自動で封かん&送付状貼付を行う)
4)梱包後の箱を台車にのせる
林氏:また機械化でよりコストメリットを得るために、段ボール箱を従来の10種類から3種類に厳選することになりました。そのおかげで以前は商品が変わるごとに箱のサイズを各スタッフが検討していたのですが、機械が指定する箱に入れるだけでよくなり、とても楽になりました。均一化することで運送コストも大幅にカットできています。
さらに個数が少ない商品に関しては無理に機械に載せず、あえて手梱包に回すなどして全体の作業とコストを削減しました。ダイワハイテックスさんには、ラインのスペックを最大限発揮できる方法をいろいろと教えていただけました。
芝田氏:せっかくお金をかけて機械化しても、手間やコストを下げられないのでは意味がありません。私たちは最初の段階で、クライアント様が一番やりたいことをヒアリングし、それに合わせて梱包ラインや作業工程などを一緒に作り上げていくようにしています。
最低限の人数で出荷が可能に! サポートもスピーディーで安心
ーー機械はどうしても故障することがあると思います。そういった時のサポート体制についてはいかがでしょうか。
林氏:トラブル時もすぐ対応してくださり、どのサポートの方に聞いても気持ち良く対応してくださるのも本当に助かっています。
芝田氏:サポートはアウトソースしているという企業も多いと思いますが、私たちはすべて自社で対応しています。
ECの場合、1時間機械が止まれば何百個、何千個の出荷がストップしてしまいます。トラブルを最小限に食い止めるために、弊社ではチーム体制でクライアント様の情報を共有し、迅速に対応を進めていきます。
また、不具合をすぐ確認できるよう梱包ラインにはデフォルトでカメラをつけさせていただき、ネットワークを通じて現場の状況を確認できるようにしています。緊急の場合は映像を見ながらクライアント様に電話でお話をして、直せそうな不具合なら、その場で触っていただいたりもします。
林氏:おかげで弊社スタッフも機械に詳しくなりました(笑)。梱包ライン導入前は、大きなコストもかかりますし、繁忙期で機械が止まったらどうするのかと、機械化自体に不安も正直ありました。
しかし実際入れてみると、資材や運送費、作業の手間も非常にカットできましたし、トラブル時の対応も素晴らしいので、投資した甲斐があったと感じています。
ーー実際に現場のスタッフさんからはどのような反応がありましたか?
渡辺氏:以前と比べて限られた人員でも出荷作業ができるようになったことで、現場の焦りや不安は払しょくされたと思います。また繁忙期など受注が急に増えた日は、何日かに分けて出荷せざるを得ませんでしたが、システム導入後は1日でこなせる量も増え、最大4000件まで出荷できるようになりました。
ちなみに受注システムはネクストエンジンを利用していますが、ダイワハイテックスさんの機械はこの受注システムとも相性がよいため全体的な業務の効率化ができたと思います。
ーー最後に、両社の今後の展望をお聞かせください。
林氏:現在は女性のお客様がメインですが、将来的にはすべての性別・世代のお客様に喜んで買い物をしていただけるよう、商品をさらに充実させてまいります。よりショップが成長したところで、ダイワハイテックスさんの機械もさらに増やせればと考えています。
芝田氏:ありがとうございます。言い方は悪いですが、今ピュアクリエイトさまに入れさせていただいているラインがベストかと言われるとそうではありません。
というのも、弊社はお客様のニーズに合わせて毎回ラインをカスタマイズしており、常に新しいラインを開発し続けています。
ですからピュアクリエイトさまにとってさらに使いやすく、より汎用性のある機械をご紹介したいですね。いい意味でびっくりしていただけるよう、弊社も進化し続けていきたいと思います。
※記事・画像ともにECのミカタ提供
下記から自動梱包ラインの成功事例集を無料ダウンロードいただけます。